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復旧復興 変わりゆく地域の中で 震災犠牲者に届ける夏の便り

 石巻地方の最大の祭りである今年の「第97回石巻川開き祭り」は新型コロナウイルスの影響で行事関係が中止となった。小学生の鼓笛隊パレードや孫兵衛船競漕など、港町ならではのイベントもなくなり、本来、にぎわうはずの7月31日、8月1日はまちなかを歩く人の姿もまばらだった。

 川開き祭りのメーンと言えば花火大会。今年は祭りも中止が相次ぎ、花火を目にする機会もなくなった。川開き祭りは東日本大震災からの復旧、復興とともに犠牲者への鎮魂と未来に向けた歩みを表現する一大行事。震災があった年も中止することなく開催した石巻川開き祭りの花火大会に焦点をあて平成23年から昨年までを振り返ってみた。

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平成23年
震災直後の川開き祭り。慰霊と鎮魂の空気に包まれる中、花火が空を焦がし、亡き人たちに夏の訪れを告げた


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平成24年
市街地が見渡せる日和山から撮影。多くの人が観賞を楽しむ地元のスポットだ


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平成25年
旧北上川を挟んだ湊地区から。変わっていく町の姿も見える


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平成26年
今はなくなってしまった商店街のアーケードが懐かしい


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平成27年
前年と同じ位置から撮影。アーケードが撤去され、通りの雰囲気も明るさを増した


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平成28年
湊地区に立った復興公営住宅が花火の明かりに照らされた


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平成29年
三度、湊地区側から撮影。築堤に伴い川辺の姿も震災直後から大きく変化した


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平成30年
川辺に設置された有料観覧席から。距離が近く大迫力の花火を楽しめた


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令和元年
湊地区側から。新しく整備された堤防の上には多くの市民の姿があった



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