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輝く銀色サンマ初水揚げ 女川魚市場に33㌧ あすも2隻 好調期待

 女川魚市場で28日早朝、今年初めてとなるサンマの水揚げが行われた。昨年と同時期だが、例年と比べれば1カ月遅い入港。長崎県雲仙市所属の「第3太喜丸」(199トン)が約33トンを水揚げ。あすも気仙沼市と、北海道虻田郡所属の2隻が入港し、計約100トンの水揚げを予定している。

 この日は午前5時半から始まり、漁船から網でサンマをすくい上げて市場のコンテナに移し替え、次々と場内に運んだ。太喜丸は北海道の東沖約1千キロの公海上で操業し、23―25日に漁獲した。魚体は100グラム前後と小ぶりだが、脂の乗りは良く全国屈指のサンマ水揚げ量を誇る女川町にとっては待ちわびた瞬間となった。

サンマの水揚げで市場が活気付いた

 太喜丸の管野清隆漁労長(52)は「魚体は小さく数も少なかったが、これから徐々にサイズが大きくなってくる。漁は昨年に比べて上向いている感触はあり、今季は豊漁を期待したい」と話した。

 競りでは1キロ当たり500―800円と比較的高値で取引。その日のうちにスーパーや小売店に並んだ。初水揚げを聞きつけて市場を訪ねた須田善明町長は「このまま好調を維持してくれることを願いたい」と期待。同市場の丹野秀之専務取締役も「多くの人に刺身や塩焼きなどで楽しんでもらえれば」と思いを込めた。【渡邊裕紀】





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