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宮水生が持ち帰り品販売 ボンバールいしのまき 地元就職へ手応えつかむ

 チケットとマップを手に飲食店をはしごする「ボンバールいしのまき」が27日、石巻市の中心市街地などで行われた。コロナ禍に対応し、市かわまち交流センター内に初めてテークアウトコーナーを開設。県水産高校調理類型で、来春、石巻地方に就職を希望する3年生6人が販売実習を兼ねて店頭に立ち、接客技術を高めた。

 一般社団法人石巻観光協会が主催。今回を皮切りに今年は8月29日、9月26日、11月28日と計4回開く。5枚つづりのチケットは1枚で1店舗の1ドリンクと1フードを楽しむことができ、回遊することで〝お気に入りの店〟を開拓することもできる。

 初回の参加店舗は和食、洋食、中華、居酒屋、スナック、キッチンカーなど34店。どの店も自慢の逸品とドリンクを準備し、客をもてなしながら食材豊富な石巻の味をアピールした。このうち7店舗は同交流センター内で持ち帰りメニューを販売した。

ボンバールいしのまき (3)

テークアウトコーナーで7店舗の品を委託販売する高校生

 同校調理類型3年生で地元就職を希望するのは25人中6人。本来は学校祭などで販売体験し、接客技術を養うが、コロナ禍でこうした機会もなく、同観光協会が販売実習の場を提供した。佐藤和孝教諭(47)は「地元就職への意欲が高まり、とてもありがたい」と感謝していた。

 販売体験した和泉柊斗さん(17)は「調理実習は作り手、販売は売り手の気持ちが学べるので貴重な場。感謝を込めながらお客さんの目を見て商品を渡すように気を配った」と話していた。観光協会の阿部勝浩常務は「飲食店と接することで勉強になると思い提案した。今度は生徒が実習で作った料理も販売すれば効果も高いのでは」と模索していた。

 「ボンバールいしのまき」は、震災復興支援への感謝を全国に伝える「ⅰ感謝博」の関連。観光協会は11月末までフェアなどさまざまなイベントを催し、復興の歩みを発信している。【外処健一】


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