見出し画像

迫る衆院選 高まる緊張 宮城5区 9期目目指す 安住氏 ゼロから挑戦 森下氏

 衆議院は来週14日に解散され、各党は19日公示、31日投開票に向けた事実上の選挙戦に入る。石巻地方を含む衆院宮城5区は、連続9期目を目指す立憲民主党現職の安住淳氏(59)、元タレントで自民党新人の森下千里氏(40)が立候補を予定している。公示まで1週間を切る中、両氏とも週末に選挙対策本部の体制を固め、臨戦態勢を整える。

今週末互いに体制固め

 石巻市出身で財務大臣も務めた安住氏は、今年在職25年。現在は国会対策委員長にあり、テレビ、新聞で見ない日はないほど。そんな中でもこの1年、スタッフと手分けして地道にリーフレットを配布するなどしてきた。知名度に加えて強固な組織基盤があり、野党が分裂した4年前も無所属で議席を守った。

211008_安住淳氏

安住淳氏

 党の県連代表でもあり、先日に帰省した際には報道陣に「非自民のネットワークを宮城で構築し、議席の奪還を図る。2012年以来続いた安倍、菅政権が是か否かの選挙」と展望。「震災復興は道半ば。やるべきことがある。強い意志を持って臨む」と語った。

 10回目の選挙だがコロナ下は初。10日に少人数で南中里の事務所で選挙に向けた神事を行い、広い石巻グランドホテルでの選対本部発足式に臨む。

 森下氏は、今年6月の自民党宮城5区支部長就任後、街頭のつじ立ちに力を入れている。元タレントとしての知名度はあるものの、愛知県名古屋市出身であり、この地に縁もゆかりもないためだ。その数は3カ月で約1100カ所1300回を超す。大規模集会はコロナ禍で難しいため、ミニ集会を設けて地域の声を吸い上げている。

211008_森下千里氏

森下千里氏

 「幸せをかたちに」を合言葉に掲げ、産業振興、教育、女性支援を主な政策とし、震災被災者の心の復興にも目を向ける。党関係者のサポートで地域行事にも積極的に参加するなど、若さとフットワークを生かす。森下氏は「ゼロから挑戦させていただいている。今後もつじ立ちを継続し、一人でも多くの方にお会いしていきたい」と意気込む。

 10日は5区支部長・幹事長会議で選対本部の体制を固めるほか、17日午後5時からは石巻グランドホテルで総決起集会を開く。

 宮城5区は石巻地方と涌谷町、美里町、松島町、大郷町、大崎市の旧田尻・旧松山、旧三本木・旧鹿島台町で、有権者数は9月1日現在で25万2841人。【熊谷利勝、横井康彦】


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。