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介護職の魅力を動画配信 子育て両立もリアルに ウェブで福祉フェス

 16法人39事業所からなる県老人福祉施設協議会石巻・東松島地区連絡協議会は23日、介護職の仕事の魅力を伝える動画の配信を開始した。平成29年から行う「石巻地区介護福祉フェスティバル」のウェブ開催版として昨年に続いての配信。映像では〝ケアヒーロー〟として2人の介護員に密着しつつ、仕事と子育てとの両立をドキュメンタリーで伝えている。

 動画では特別養護老人(特養)ホーム和香園=石巻市山下町=の高橋亜衣さん(35)、特養ホームはしうら=同市北上町=の村上秀平さん(34)の仕事と私生活を紹介。昨年末に2日間ずつ撮影し、各30分程度にまとめた。それぞれ子育てしながら働く日常を伝え、村上さんの映像では夜勤の様子も。30施設の現場で働く人が順番に夢を語る「ドリームリレー」も公開した。

動画配信の開始を宣言した実行委員(赤井の里)

 23日は実行委員や動画制作したカクテルデザイン=東松島市赤井=代表の上野恵美さん(42)らが同市の特養ホームやもと赤井の里に集まり、配信の開始を宣言。この様子も生配信され、特養ホーム仁風園=石巻市大森=施設長の中村泰仁実行委員長(55)は「きれいごとだけでなく大変なことも多いが、人を幸せにして自分も幸せになれる介護職の魅力を少しでも感じてもらえれば」と呼び掛けた。

 フェスティバルは慢性的な人材不足にある介護職の確保と施設の垣根を超えた連携が目的。コロナ禍で初のウェブ開催とした昨年は各首長からのメッセージを収録して流し、パート2の今年は実際に働く人を掘り下げた内容とした。出演した高橋さんは「私自身の自信になった。(仕事や子育て以外にも)外で絵を描くなどいろんなことに挑戦したい」と話した。

 映像は「YouTube」で公開。3月1日までは地場産品が当たるクイズ企画を行っている。【熊谷利勝】





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