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喜多川 泰「運転者 未来を変える過去からの使者」

喜多川泰さんの小説「運転者 未来を変える過去からの使者」を読んだ。

帯のキャッチコピーに惹かれて読んだのだけれど、すごく面白くてあっという間に読み終わってしまった。

主人公の修一は、保険の営業マン。

突然、大量の契約解除をされてしまい、給料は減る、ボーナスも期待できない、家族旅行も危うい、娘は不登校・・・。

と、問題を抱えて行き詰まっているところに一台のタクシーが現れる。

修一の運を好転させる場所に連れて行くのが仕事だという運転手は、メーターの数字がゼロになるまで無料で乗り放題だと告げる。

はじめは不信感を抱きながらも、運転手の導きにより徐々に修一が前向きで新しい生き方を見出していく。

最後まで運転手の素性は明かされないままだけれど、途中思わず涙する場面もあり、自分の価値観を見直すきっかけを与えてくれる。

運転手の話には、

「上機嫌」

「プラス思考」

ということがキーワード的に語られる。

不機嫌よりは上機嫌、マイナス思考よりはプラス思考の方が良いことは誰もがわかっていることだけれど、果たしてそれを実践できている人がどのくらいいるだろうか。

この本を読みながら、私自身、何度も自分をかえりみた。

「いろんなことに興味を持つ」ことなんかも、私にとっては意識しなければならないところ。

「努力なんかしても無駄」と思ってしまう人にぜひ読んでほしい1冊。

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