近藤康子「コルチャック先生」
昔の読書記録ノートの紹介。
近藤康子「コルチャック先生」
コルチャック先生とは、ポーランドのユダヤ人で、小児科医を経て孤児院の設立にあたった人のこと。
私って、アンネ・フランクを知ってから、割とユダヤ人の問題に対する関心が強いみたい。
本書を読むまでは、強制収容所の中ではアウシュビッツのものが一番恐ろしいと思ってたけど、それは違った。
勿論、どの収容所も最低だけど、一番ひどいのはトレブリンカ絶滅収容所。
"絶滅"の名からも分かるように、ここでは労働をさせるのではなく、ただ殺されるために多くのユダヤ人、その他の人々が連れてこられた。
コルチャック先生は、収容所へ行かなくても済んだのに、
「子どもたちの父親は私だから」
と言って、ためらうことなくトレブリンカ行きの貨車に乗り込んだという。
戦争って本当に負の遺産しか残さない。
(過去の読書記録ノートより)
この本を読んだのは、2011年6月4日〜2011年6月9日。
自分で書いた感想を読んだだけでも心が苦しくなる。
でも、こういう事実も知らなきゃしけないし、伝えていかなければならない。
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