森鴎外「山椒大夫」

昔の読書記録ノートの紹介。

森鴎外「山椒大夫」

なんか森鴎外の小説って、終わり方がすっきりしないんだよね。

まあ、結末を書くのってすごく難しいと思うんだけど、内容が深いだけに勿体ない。

この作品は、母親とバラバラになって人身売買された姉弟の物語。

弟を逃して入水した姉と逃げた弟が主人公。

弟は、母を探してほうぼうさまよい、もう駄目かとあきらめたところで母(はっきりと明示されていない)と再会して抱き合って終わり。

なんか無理矢理な終わらせ方。

(過去の読書記録ノートより)


この本を読んだのは、2010年10月15日〜2010年10月21日。

なんと生意気な感想を抱いていたことか。

自分の読解力のなさを棚に上げて「勿体ない」とは。

やっぱり純文学は特に、読むときの年齢や環境、経験によってまったく感じ方が違うんだと実感。

再読の価値がありそうな1冊。

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