喜多川泰「君と会えたから・・・・・・」

喜多川泰さんの「君と会えたから・・・・・」を読んだ。

いや、切なかった。

喜多川さんの作品はすでにいくつか読んでいたので、

今回は高校生の甘酸っぱい恋物語ね

と思いながらワクワク読み進めていた。

だけど、だんだん話が進んでいくにつれて登場人物たちの過去や葛藤が明かされていくと、なんとも切なくやるせない思いにかられた。

だけど、喜多川作品ならではの学びは健在。

今回も、読んでいる途中も読み終えたあともいろんなことを考えさせられた。

特に今回は「死」がテーマの一つになっているので、なおさら心に深く刺さるものがあった。

いつか死ぬということ以外、決まっていることは何ひとつない。

そのことを肝に銘じていれば、不可能なことなんて何もないんじゃないかって思える。

切なくはあるけれど、勇気と希望を与えてくれる1冊だった。

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