喜多川泰『「手紙屋」蛍雪編 私の受験勉強を変えた十通の手紙』
喜多川泰さんの『「手紙屋」蛍雪編 私の受験勉強を変えた十通の手紙』を読んだ。
これは、『手紙屋 〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』の続編。
続編でありながら、話は前作よりもさかのぼる。
今回の主人公は女子高生の和花。
前作で主人公・諒太と手紙屋の橋渡し役を果たした「書楽」の店員だ。
話は、和花が高校2年生のときの夏にさかのぼる。
当時の和花は、なんとなく大学には行かなければと思いつつも勉強をする気になれず、親からはアルバイトも許してもらえず、毎日ベッドの上でスマホを見ながらゴロゴロしているような女子高生。
そんな和花の転機となるのが、手紙屋との出会いだ。
兄から手紙屋の話を聞き、思い切って手紙を書いてみる。
和花の夏休みのあいだ、手紙屋とのやりとりが行われる。
なぜ勉強をするのか。
学生なら誰もが一度は考えたことのあるテーマについて、手紙屋はていねいに和花にメッセージを送る。
学生、受験生はもちろん、社会人が読んでも「勉強する」ことに対する意識が変わる作品だと思った。
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