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幸運を願う手しごと12月編

12月中旬。乾燥気味の空気感や寒さが増して、
仕事では早くも『よいお年を…』なんて
年末のご挨拶が交わされるようになって・・・
急に師走を感じる今日この頃です。
今年は久しぶりに行動制限もなく、
クリスマスや年末年始を楽しめそうですね。

年末年始は特別な時間。
忙しくもありますが、なるべく穏やかに
笑って年を越すのがいいな…と
思って過ごしてます。

そして、幸運を願う手しごととして
毎年12月にはいると、リースやスワッグなど
クリスマスから年末年始に飾れるアイテムを
願いを込めて作ります。

コロナ禍になってからは、
魔除けと幸運を引き寄せるお守りといわれている
オレンジポマンダー作りをしています。

オレンジポマンダーとは

クローブを刺したオレンジにスパイスパウダーを
まぶして乾燥させた香り玉のこと。
抗菌・防腐作用の高いスパイスを使うことで
生のオレンジが腐らずにいい香りを残したまま
乾燥する不思議なポプリの飾りです。

欧米では幸運を呼ぶシンボルとして
クリスマスや新年にポマンダーを
プレゼントしたり、飾ったりする習慣があります。

魔除けと幸運を引き寄せるお守りと
いわれる由来ですが、
中世ヨーロッパで病気は悪魔の仕業
という考えが普通にあった頃にペストが流行し、
以前からのあったポマンダー(香り玉)が
身に付けるお守りとして流行したそうです。
(諸説あり…)

実際に作ってみると
なるほど!と思うのですが、
フレッシュなオレンジの香りと
スパイスの香りが調和して
作っている時から香りに癒されます。
幸せな気分になれる香りに包まれながら
過ごす時間や生の果物が腐らず
香り続ける魔法のような様を体験をすると、
昔の人がそのパワーにあやかって
悪魔(病気)から身を守る魔除けとしたのも
感覚的に理解できますよね。

そんなオレンジポマンダーを
いつもは1人で作っているのですが、
今年はご縁があって
フードロス削減と生活困窮する人の働く場を
作る取り組みをしている、
夜のパン屋さんが行うイベント
夜パンB&Bカフェ』で
オレンジポマンダー作りの
ワークショップを担当させて頂き、
150年を超える素敵な古民家の一画で
お客様と一緒にポマンダー作りを楽しみました。

『いい香りで癒される!』
『完成して飾るのが楽しみ~』と
会話しながら作ったポマンダーは
それぞれのお家で乾燥&熟成期間を経て
クリスマス頃には
魔除けと幸運のシンボルとして
飾って頂けることでしょう。

人が集うこともままならなかった時から考えれば、
一緒に作る楽しみを共有できて
感慨深い気持ちになりました。

作り方は簡単なので、
幸運を呼ぶ香りのお守りを
作ってみてはいかがでしょう?
日本は湿気が多いので
乾燥している冬の時期に作るのがベストですよ。

★簡単オレンジポマンダー★

≪用意するもの≫
オレンジ(ネーブル・ゆずでも可)・クローブ・シナモンパウダー ・マスキングテープ・竹串・ビニール袋・紙袋・リボン

ざっくりな作り方
1 オレンジにマスキングテープを十字に貼る。
2 マスキングテープ以外の場所に竹串を刺して穴をあけてクローブを刺す。
3 フレッシュな香りを楽しみながらクローブは3~5㎜の間隔で刺す作業を繰り返します。
4 クローブを刺し終わったらマスキングテープをはがします。
5 ビニール袋にオレンジ、大さじ一杯のシナモンパウダーを入れて全体にまぶしましょう。

6 風通しの良い場所で2週間から3週間乾燥させます。
7 ひとまわりほど小さく乾燥したらリボンなどで装飾して完成。
8 飾りながら香りを楽しみましょう!

しっかり乾燥できれば数年間香りが楽しめます!

本日のおまじない
ホリデーシーズンのアイテムには
よい年を迎えられるように…の願いを込めた
幸運を招き入れるゲン担ぎがたくさんあります。
ツリーやリース、キャンドルやオーナメント、
年神様を迎える為の正月飾りや鏡餅などなど。
あなたが優しく温かい気持ちになれるものを
生活に取り入れてみましょう。
新しい年への希望が舞い込む
おまじないになりますよ。

それでは…穏やかに楽しみながら
よいお年をお迎えくださいませ。
日々是好日。
海月さち


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