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キャラをモデリングするのに揃えたもの一覧

(最終更新:2022/10/04)

響音カゲです。3Dモデル、作ってみたいと思ったことはありませんか? 私はあります。

とりあえず、無料のBlenderをダウンロードしたけど何をやったらいいか分からずに挫折した人が多いと思います。実際、Blenderは機能がめちゃめちゃ多いので難しいです。

ここでは、直感的にモデリングできるスカルプトモデリングに特化したソフトウェアを使い、キャラクターモデリングを行うことを想定して、私が使っている/使っていた機器やソフトウェア、書籍をご紹介します。

スカルプト→Blenderで仕上げ、という工程にすることで、覚えることの多いBlenderのメッシュ操作を極力減らそうという考えで作業しております。大量のポリゴンを含むモデルをBlenderで扱うと非常に重いので。

具体的にどのような工程でモデリングをするかは別の記事で書きます。YouTubeやインターネット上にいい記事がたくさんあるので、そちらを視聴しても良いかもしれません。

PC

3DCGをやるならPCは必須です。iPadでモデリングはできるとはいえ、仕上げの工程には必ずPCが必要になります。

この記事を読んでいる人であれば、VRChatがVRモードで動くレベルのPCを既にお持ちだと思われますので、この記事では詳しく述べません。

良いPCを持っていない方は周りのPCに詳しい人に訊いてください。

iPadとApple Pencilか液晶タブレット

スカルプトモデリングには筆圧付きの液晶が必須です。筆圧がないと効率が非常に悪く、上達を大きく阻害しますからケチってはいけません。

私はスカルプトモデリングはiPadとApple Pencilでやっています。

iPadだと外出先でも作業できるので、ZBrushにこだわりがない人であれば個人的におすすめです。場所を変えて気分転換もしやすいですし、これだけで絵も描けちゃいます。

PCで作業するなら液晶タブレットを買ってください。現在は2万5000円ぐらいから安いものも出ているので、PCを持っている人であればiPadよりは安く済むと思います。私は大学生時代は大学の液晶タブレットとZBrushでモデリングしていました。

普通のタブレット、通称板タブレットはスカルプトだと絵より描きづらいのであまりおすすめしません。

Nomad SculptかZBrush

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Nomad SculptでもZBrushでも好きなソフトでいいです。変わったものが好きな人なら3DCoatでもいいです。初心者が使う分にはどれでも困りません。

私は出先とかソファーとかで作業したい時があるので、今はiPadのNomad Sculptを主に利用しています。

Blenderは最近スカルプト周りの機能が増えてきていますが、単純にスカルプト以外にも出来ることが多すぎて覚えることが多いのと、頂点数が増えるとどうしようもないぐらい重くなるので、初心者がスカルプト触るのにはあまりおすすめしません。

ZBrushは月額$39.95、買い切り$895と結構いい値段がします。機能制限版のCoreでも月額$9.95、買い切り$179 .95と安くないです。無料版のCore miniもありますが、値段と比例して便利機能が増えるので難しいところ。

スカルプターのための美術解剖学


キャラクターモデリングをするなら、すぐに取り出せて信頼できる参考資料として、この本を買っておいた方がいいです。

複数の角度からの資料が乗っていたり、ポリゴンで単純化した絵が載っていたりするので、モデリングするのにはちょうどいいと思います。断面の形とかが載っていたりするのも非常に助かる。

けれども普段本を買わない人が、いきなり5,500円の本を買うのはなかなか踏ん切りがつかないと思います。

この記事を読んでる人の大半はケモノ系をつくりたい人だと思いますが、いわゆるケモナーが想像するケモノキャラクターの骨格って2足歩行でほぼ人間ベースなので、人間の美術解剖学を参考にすると良いです。四足でも脊椎動物は大きく骨の構造は変わらないですから、資料の多い人間から学ぶのが無難だと思います。

また、デフォルメしたキャラクターしか作らないよ、って人も買っておいたほうがいいです。

元々、デフォルメの語源はdeform、形を崩す変形する、といった意味です。体の骨格構造のバランスを変えたり、肉の付き方を省略したり強調していたりすることで、キャラクターの特徴を強調しています。変形させる大元を学ばずに、他の人のデフォルメを記号的に取り入れるだけだと、第三者から見た時にあれ? って造形になってしまうことがしばしばあります。要は崩し方のパターンを知るなら崩す前を知らないとできないよね、ってことです。ピカソとかも子供の頃はめちゃめちゃデッサン上手いですからね。

いずれにしても、キャラクターモデリングをするなら信頼できる人体の資料は必要になると思います。私は着ぐるみ系やってるので必要になりました。

日本語で入手できる本で、現実的な値段(Amazonで5,500円)で買えるものとなればこの本が無難な選択肢になります。他にもいい本はいくつかあるんですが、最初の1冊目ならこれかな?

じっくりと取り組める休日

一見ネタに見えますが事実です。3DCGには、とにかくまとまった集中して取り組める時間が必要です。細切れの時間で作業しても効率が悪すぎて学習とモチベに悪影響が出ます。

1日何もない日を確保してください。新しい趣味を始めるのには時間が必要です。クリエイティブな行為のスタートラインは時間の捻出だと思います。

まとめ

・PC
・iPadとApple Pencilか液晶タブレット
・Nomad SculptかZBrushか3DCoat
・スカルプターのための美術解剖学
・じっくりと取り組める休日

を揃えましょう。興味関心とやる気はここまで読んだ人なら十分です。

「Blenderなら無料で始められるじゃん!」って聞いた人。
半分本当で半分嘘です。Blenderは無料だけど、他に金が掛からないとは言ってないです。

最初のチュートリアルを過ぎれば、試行錯誤が楽しくなります。モデリング沼に浸かっていきましょう。

その他、コスパで選ぶおすすめ課金アイテムの記事も書きましたのでぜひ。

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