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ファンによる「応援広告」という愛のかたち

<このnoteは何?>
マガジン「小沢あやの編集後記」購読者向け記事です。有料noteではありますが、概要は見出しを含め、ほぼ無料で読めます。記事の振り返り、反応、編集意図をまとめています。

東洋経済オンラインで、「応援広告」に関する記事を書きました

Yahoo!ニュース、ライブドアニュース、NewsPicksなどのTOPに表示されたこともあり、Twitterで「応援広告」がトレンド入り。取材にご協力いただいたファン団体の方や、代理店ご担当者のおかげもあって、多くの方に興味を持っていただくことができました。

日本で爆発的に広まったポイントは「応援素材」の配布

韓国では定番である「応援広告」。以前から日本でも、SMAPファンによる新聞広告や、乃木坂46ファンによる生誕広告などが話題になりました。どれもイラストや文字をあしらったデザインで、権利関係が難しい中でもファンの工夫が凝らされていました。

記事で紹介した『PRODUCE 101 JAPAN(日プ)』のケースは、番組運営事務局が「応援素材」として利用OKの写真を複数配布したことで、「顔写真入り」の広告が権利上の問題なく出せるようになったのがポイントです(利用期間限定、申請は必須)。都心だけでなく、「◯◯くんの地元にも!」と、全国各地で同時多発的に広まりました。

本人による「広告巡礼」も

「沖縄組を応援しよう!」と、出身地単位で広告を打ったケースも。実際に、沖縄出身の練習生・安慶田さんがSNSでファンに感謝を表明しています。「広告を一目見たい」と、地方まで旅するファンも。Twitterの関連ハッシュタグも盛り上がっていました。思わぬ経済効果です。

もっと詳しく知りたい! と取材したきっかけ

私が最初に見たのは、確か新宿駅付近のデジタルサイネージとアドトラックかな? 日プを熱心に視聴していて、韓国の応援広告文化は把握していたものの、まさかファンによるものだと思いませんでした。顔写真バンバン入ってるし、デザインも凝っていたので、てっきり公式かと。

複数の知人にも「応援広告って知ってる?」と聞いてみたところ、「知らなかった」「イケメンが並んでるな! って思ったことはある」という温度感でした。ここで記事化を決意。

「どんな人たちがどんな気持ちで出してるんだろう?」「今回は写真の権利問題がないとはいえ、代理店は困惑しなかったのかな?」と、気になることがたくさん。「ビジネス・マーケ視点からこのブームを紹介したい」と、東洋経済オンラインに企画持ち込み、最終回に合わせて更新していただきました。爆速でご対応いただき、感謝です。

ファン団体の熱意、代理店の方の説得、そして「ファンを突き動かす推しの魅力」があってこその、応援広告という愛。各事務所が写真素材の利用規約を設定し、配布に踏み切れば、今後もさまざまなジャンルで広がりそうですね。

(これ以降はマガジン「小沢あやの編集後記」購読者用の振り返りです。取材の裏話は一切出てきません。記事の狙いや、「拡散されるために事前に考えておいたこと」などを、企画・編集視点から振り返っています)

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