見出し画像

たまには目を閉じて触れてみよう。

食べているとき

口の中で、舌で、歯ごたえで

食感を味わっている。

口腔内で食べ物に触れることで、触覚、味覚を通じて

感じとり、味わっている。


10年以上前

まだ食べログなどもない時代

Googleに検索ワード「チャイニーズレストラン」を入れると

あるお店が検索TOPに表示されていた。

美味しいお店が大好きな職場の同僚がそれを発見。

行ってみたい~と言い出した。

中華だからシェアできるよう4人くらいで行く?

仕事が終わってから訪問した。


1人5000円~6000円のお店だったので

アルバイトで働いているぼくらにとっては奮発しての訪問だった。

カウンターとテーブル席が3卓

シェフ1人で厨房を切り盛りできるサイズ。

隣の席に見覚えがある美人がいると思ったら

女優の麻生久美子さんご夫婦だった。


1品目がウニを包んだ餃子だった。

これ美味しいね~と言ったら

ひとりが無反応。

よく見たら彼は目を閉じて恍惚の表情で昇天してしまっていた笑

その彼は食べることが大好きな体癖、三種体癖。


目を瞑り

無言で満面の笑みで口の中を味わっている姿は

言葉にせずとも彼が大満足で美味しいと感じていることを物語っていた。


人間の五感は

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚


友人は味覚、触覚の感じとるセンサーを高めるために

自然と視覚を閉じていたってわけ。


言葉を使わずに無言になるってことも

味覚、触覚の味わいを豊かに感じる在り方につながる。


「感じる」と「考える」というカラダの在り方はまったく別物なので

感じていると、脳内では言葉が消えていく。


うわぁ~めちゃくちゃ美味しい

いいもの戴いている、幸せ~

口の中のウニをもっと味わいたくて

「感じる」をMAXにするべく

無言になり、目を瞑ってしまった。


五感はカラダで感じとるための手段、ツール。

感じられると注意が向く。

視覚からの入力が無くなると

注意を他の感覚に振り向けられるようになる。


整体指導では触れて背骨を観察していく。

丁寧に指先で気の感触を感じとろうとすると

自然と目を閉じているときがある。


目を閉じると

指先で捉えている背骨が

表情豊かに3D映像のように感じとれていく。

ってことはふだんは「ふれる」を味わい尽くせていないってことでもある。


脳への最大刺激である五感は触覚。

丁寧にふれてあげることで認知症が改善することが知られている。

ってことはそれ以前の人生においては

触覚を活用できていなかったことを示している。


キスのときに目を閉じる人が多いのは

恥ずかしいという理由をあげる人もいるけれど

相手をMAXで感じとれるからって理由の方が大きいと思う。

カラダにおいて最も感覚センサーが分布しているのが

唇と舌だからね。

視覚を閉じて、すべての注意を触覚に投入して恋人を感じ取りたい。

感じられるほどに一体感が生じて幸せを感じやすくなっていく。


「ふれる」に注意を向けて使っていると

「ふれる」ことで相手の気持ちが感じとれることがある。

「ふれる」ことで温もりを伝えることができる。

「ふれる」ことで気を伝えることができる。


視覚を閉じることで「ふれる」で感じられることが飛躍するし

自然と丁寧にふれるようになっていく。

たまにはパートナーや家族を

目を閉じて感じ取ってみてくださいね。



※あわせて読むといい記事












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?