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チャーハン食べたい病に感染してしまった一品

チャーハンって、

とっても不思議な料理だと思う。

白米のご飯で食べている量の何倍やねんって量でも

チャーハンだと完食出来てしまう。


そしてなぜだか

自分が食べたいチャーハンってこれ、これ、これです

ってイメージを持っている人も多い。


昼食時に、その街にいる機会があったらいつか行こうと思って。

行ってみたい都内の町中華チャーハンの名店を脳内ブックマークしていた。

お店の名は「兆徳」

最寄り駅が都営三田線「白山」または東京メトロ南北線「本駒込」。


以前、徒歩10分ほどの場所に勤務していた時期もあったのだけれど

昼休憩に行列に並んで会社に戻るって無理だもんね。

しかも最近は情熱大陸にも取り上げられたらしく

口コミには1時間待ちとか書いてあるし(>_<)

脳内ブックマークしてから8年ほど経っている。

ますます遠い存在になりつつあった。


そんな日々に友人と用事があって有楽町へ。

イチローもチャーハン目当てで来店したという

交通会館の交通飯店でチャーハンを食べるべく訪問。

店外の行列に並ぶこと10分ちょっと。

店の外にはずっと中華鍋をあおる音が響いていた。

おそらくお客さん全員チャーハンをオーダーしているのでは。

相当な重労働だろうなぁ。


入店して厨房をのぞくと

中華鍋をあおっているのは大将とおぼしきおっちゃんだった。

調理するときの道具であるおたまが

お椀部分に柄が直角でくっついていた。

そのおたまを中華鍋にほうりこんだごはんが

だまにならないように

まんべんなく油や調味料と混ざるように

テンポよく押し付けていた。

大量のチャーハンをつくるための力のロスがないように

カラダの疲労を最小になるおたまの形状。

こりゃ、うまそうだわ。

そんな思いが脳裏によぎる。

そして、チャーハン大盛が着丼。

一目見て友人はこの大盛は完食無理~と言い出した。


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この量で好みじゃないとちょっと辛いかもって量。

れんげをチャーハンに差し込むと

雪崩が起こってしまった。


でもね。

ひとくち口に入れて

全然完食できちゃうと確信した。


だって、めちゃくちゃ美味しんだもん。

チャーハンってこうだよねって

イメージした通りの味わい。

柄が直角についていたおたまを使いこなしていた調理風景とおり

ご飯に油と調味料と具材がきれいに均一に混ざり合っていた。

パラパラチャーハンの名店の味。


友人は半分お持ち帰りにしてもらっていたけど

ぼくは黙々と完食してしまった。

やっぱりチャーハンって美味しいよなあ~


交通飯店のチャーハンを口にしたことで

ブックマークして8年の「兆徳」のチャーハンも食べてみたいスイッチが入ってしまった。


その4日後、ぼくは「兆徳」の行列に並んでいた。

土曜日の14時。

まさかの行列は7人だった。

すぐに入れる?かもと思った読みは外れてしまったけど

30分後に無事入店。

「兆徳」は玉子チャーハンと醤油チャーハンが名物。

ほとんどの人が初めてなら玉子チャーハンを食べて欲しいと口コミに書いている。

その玉子チャーハンを注文。

こちらもそそられるビジュアルで着丼。


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美味しいんだけど

8年間も思い描いていたせいか

そこまでの感動は得られなかった。

8年間って

どんだけ片思いこじらせてるんだよって感じだもんね。

待ち時間が短くて、

連れがいればリピートしたいなって感じさせてくれるお店でした。


8年間の片思いを成仏させてくれる衝動を作ってくれた

交通飯店のチャーハン

また大盛を頬張りに行ってみたいなぁ。





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