京都へ行こう❣️【48】
今回は、『智積院(ちしゃくいん)』です。
全国に約三千ある真言宗智山派の総本山。
あの有名な、成田山新勝寺、川崎大師平間寺、高尾山薬王院は、こちらの末寺になります。
京阪電車の『七条駅』から七条通りを東に進むと、左側には『京都国立博物館』、右側には『三十三間堂』、そしてどんつき(突き当り)に『智積院』があります。駅から約10分です。
七条大橋【登録有形文化財】
欄干は、三十三間堂の『通し矢』がモチーフ。影もいいなぁと思って撮ったのがこちら♡
七条大橋は、5連の鉄筋コンクリートアーチ橋で、鴨川に架かる最古の橋です。
総門
残念ながら、現在ここからは入れません。
狛犬のいるロータリーから入ります。
狛犬
冠木門(かぶきもん)
参道の入り口です。
宝物館
長谷川等伯一門の障壁画が展示されています。『楓図』『桜図』『松に立葵図』『雪松図』
『松に黄蜀葵図』『松に草花図』は【国宝】。
全て、撮影不可です。
山門と講堂
風になびく五色幕。講堂がめちゃくちゃ横に
長いのが分かって頂けると思います。
講堂の西側にある、一文字型手水鉢が印象的なお庭。
大書院
こちらの襖絵は、【手描きの複製画】です。
実物は【国宝】のため、宝物館にあります。
長谷川等伯『楓図』
長谷川久蔵『桜図』
長谷川等伯『松に立葵図』
智積院の『桔梗』の家紋が、御簾と畳のヘリに入っています。
ちょっとアップにしてみました。
名勝庭園『利休好みの庭』
中国の蘆山(ろざん)と揚子江を模して造られた庭園です。『翡翠色』の池が美しい✧*。
この色になるように、粘土を入れるなど工夫をされているそうです。
縁側には一文字型手水鉢があり、池に浮かぶ舟に見たてています。
滝の落ちている正面は、石組みと植込みとが交互に並んでいます。
建物に座って眺める池泉庭園を『池泉鑑賞式庭園』と言います。座敷から最も素晴らしい景色を眺める事が出来るように、石組みや植込み、手水鉢や灯籠などが配されています。
宸殿
宸殿にある堂本印象筆の襖絵は、通常非公開。
現在、2月28日まで特別公開されています。
今回は、この襖絵が観たくて行きました!
※写真撮影不可なので、ここから3枚の襖絵は
智積院ホームページよりお借りしました。
『婦女喫茶図』
お寺の襖絵とは思えないモダンな作風。
テーブルや椅子といった西洋のモチーフと、
家紋の『桔梗』が入った和風な野点傘の融合。
左のご婦人は着物なのに、よく見るとサンダルを履いています。デフォルメされた松の木。
もう遊び心がいっぱいでワクワクします♡⤴︎⤴︎
襖の引き手にも桔梗の紋が入っています。
『朝顔に鶏の図』
この部屋には水墨画の襖絵『流水に鶯の図』『朝顔に鶏の図』『茄子に鶏の図』があります。『茄子に鶏の図』には、『恒世 印象』のサインが入っています。『恒世』が付くのは、納得した作品にだけ書いた特別なサインです。
『松桜柳の図』
堂本印象は、60歳を過ぎてからヨーロッパ各地(スペイン・フランス・ドイツ・スイス・イタリア)を約7ヶ月間かけて巡り歩き、たくさんの刺激を受けて、晩年はこのようなモダンな作風になっています。
大書院の中庭
枯山水庭園です。じっくり観ると、石の周りの砂紋がハートの形になっています♡
小規模ながら、石庭もありました。
大玄関
仏足石
金堂前にあった『仏足石』。足紋も美しい✧*。
金堂
金堂の木鼻は阿吽の像。(写真は阿形の像)
現在、金堂は修復工事中でした。
明王殿
鐘楼堂
智積院境内案内図
見どころだらけの智積院、いかがでしたか?
最近の私は、堂本印象の襖絵に夢中♡♡♡
晩年のモダンな感じの作風が好きなんです。
トップ写真の『婦女喫茶図』は、当初賛否両論あったそうなのですが、今や智積院の看板襖絵です。
【おまけ】
今回のハート(魔除けの猪の目)は
こちらの2枚♡
最後までお読み下さりありがとうございます❣️