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京都へ行こう❣️【89】

今回は、note仲間のリンクさんと巡る嵐山・
奥嵯峨2万歩の旅、第五回目。
『祇王寺(ぎおうじ)』です。

祇王寺は『平家物語』にも登場し、平清盛の
寵愛を受けた白拍子の祇王が、仏御前に心変りした清盛によって都を追われるように去り、
母と妹と共に出家、入寺した『悲恋の尼寺』として知られています。
※白拍子は男性の衣装を着て舞う遊女

祇王寺には『大覚寺』との共通参拝券がありました。大覚寺までは約2キロも離れているのに
なぜ共通券?と思って調べてみると、祇王寺は大覚寺の塔頭寺院でした。
明治の初めに廃寺になった祇王寺を、大覚寺がお墓や仏像を管理して真言宗に改め再建しています。

祇王寺には約30種類もの苔が広がり、まるで
緑の絨毯を敷いているかのようです。

山門

境内全体が緑に染まる美しい光景✧*。

フタバアオイ(双葉葵)

フタバアオイは、下鴨神社と上賀茂神社で行われる京都三大祭りの一つ『葵祭り』の飾り付けに用いられています。(別名  カモアオイ)
また『この紋所が目に入らぬか!』という時代劇でお馴染みの徳川家の三つ葉葵の紋所は、
フタバアオイの葉を三枚組み合わせたものと
言われています。

苔棚

お庭の一角には、代表的な苔を紹介する小さな
鉢植えの展示がありました。
今回はこちらをトップ写真にしています。

苔庭を一回りすると、青もみじの木々の奥に
茅葺き屋根の草庵が見えてきました。

水琴窟

草庵前にある手水鉢には、ビー玉やお花の玉。
お花が見えるようにアップにしています。

草庵

こちらは本堂にあたる建物です。
本堂の仏間には、ご本尊の大日如来像、祇王、母の刀自(とじ)、妹の祇女(ぎじょ)、
仏御前と平清盛の木像が並んで安置されています。(撮影は不可)

吉野窓

草庵の控えの間にある大きな『吉野窓』。
境内の緑葉を通って差し込む日差しが、
障子に色とりどりの色彩を映し出すことから
『虹の窓』とも呼ばれています。

草庵からは、お庭にあるつくばいが見えます。

いかがでしたか?
『祇王寺』は、絶対私が好きそうなお寺だと
リンクさんがおすすめしてくれました。
奥嵯峨にひっそり佇む境内は、ほぼ全てが苔庭で構成されています。

苔と言えば『西芳寺』というイメージでしたが祇王寺も苔の名所。負けていません!
観光地である嵐山から離れた場所にあるため、
自然の中で静寂を感じる事が出来ます。

奥嵯峨こそ『ザ・京都』。これは私個人の意見ですが、新緑の時期ならではの苔と青もみじが作り出す緑の奥深さを感じてもらえると嬉しいです。

次回は『大覚寺』です。お楽しみに♡