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《もちめも × Samuell Soung》スペシャルインタビュー


「あの人、今どうしてる?」

そう質問をされたら、どんな人の顔を思い浮かべるでしょうか。hi-b.a.(高校生聖書伝道協会)の卒業生を対象とした集いが、今月26日、zoomにて開催されます。その名も《hi-b.a. memories〜思い出のもちより〜》。通称、もちめも。冒頭の「あの人、今どうしてる?」は、"もちめも2020"のテーマとなっている言葉です。hi-b.a.礼讃か、はたまた懐古主義か…鋭い指摘が聞こえてきそうですが、決してそうではなく、この集まりが今を生きる卒業生たちから拡がる 福音の働き となることを願ってやみません。

このインタビューでは、hi-b.a.卒業生でもあるゴスペルシンガー・Samuell Soungさんをゲストにお招きし、いち卒業生としてお話しを伺いました。10月24日にニューシングル『 HOLY (feat.Ricky) 』のリリースも控えるSamuellさんは、ハスキーでソウルフルな歌声とモダンなサウンドでリスナーを魅了してきました。さらに教会内で愛唱されるワーシップソングも手がけるなどその活躍の幅は多岐に渡ります。そんな彼がどのような高校時代を過ごしたのか。hi-b.a.での記憶をたどりながら、神様のなさった出来事を紐解いていきましょう。

話し手:Samuell Soung
聞き手:杉山 琴映
編集:菊池 麻祐

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嬉しいけど、でもそれを顔に出せなかった。分かち合いで何話したらいいんだろうって

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—Samuellさんは、自分でどんな高校生だったと思われますか?
:シャイで内気な高校生でした。小学校からずっと転校することが多くて、どこに行っても転校生だったから、グループとか輪が苦手でした。高校に上がって入った私立も、周りはみんな中学生からの付き合いだったので、変わらず転校生のような感じでした。人付き合いは苦手で、一人の世界でいるような人だった。変わっていてちょっと孤立している感じがあったかもしれないです。

—内気な高校生だったSamuellさんが、どんなきっかけでhi-b.a.にいったんですか?
:hi-b.a.は高1の時から知っていたけど、苦手であまり行ってなかったんです。高2からクラスメイトになったTくんが誘ってくれて、ジョイサタ*1 とか無理やり連れて行かれて。一緒に行くんだけど、ポツンと取り残されて。でもぼちぼち行くように…
(*1 ジョイフルサタデーの略。土曜日に行われるhi-b.a.の特別集会。)

ーじゃあhi-b.a.が初めからフィットしていたわけではなかったんですね。
:でも本当はすごい嬉しかったの。教会に同世代がいないしこういう集まりがあるんだって。泣きながら賛美したり語ったりみんな熱いなって。引きはしなかったけど、そういうのが衝撃で。嬉しいけど、でもそれを顔に出せなかった。分かち合いで何話したらいいんだろうっていう戸惑いはあった。
—分かち合いでみんながすごく喋っているところに入っていくの、初めはびっくりしますよね。いろんな人が共感するところだと思います。

階段を登りながら近づくにつれ、みんなの賛美の声が聞こえてきて、それがすごく懐かしい、安心する感じがして。

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—それでもだんだん行くようになっていったというのは、コミットしようと思ったタイミングがあったんですか?
:本当にhi-b.a.に行き出したタイミングは高2の夏の終わり。はっきり覚えています。
高2の夏休みにおじさんのいるアメリカにいって、個人経営のレストランでバイトをさせてもらいました。憧れのアメリカだったんだけど、結果的には結構しんどくなってしまって。その時、日本がホームだなって感じたんです。それで帰国して学校が始まった時に、なぜか無性にhi-b.a.に行きたくなった。高校生のクリスチャンがそこにいるんだっていうことに、感謝できた。
 それでhi-b.a.に行った2学期最初の木曜日、階段を登りながら近づくにつれ、みんなの賛美の声が聞こえてきて、それがすごく懐かしい、安心する感じがして。そして「おー!サムエル久しぶりー!」ってタンタン*2 やみんなが歓迎してくれた。そのことをよく覚えています。それ以来、コミットするようになりました。
(*2 当時の柏集会スタッフ。今回"もちめも"のメッセンジャーでもある。)

—不思議ですね。外に出たことでホームが再認識できたんですね。私も集会に行く時、賛美する声が聞こえてきたなあってよみがえってきました。

—タンタンとのエピソードを聞かせていただきましたが、他にスタッフに言われて印象に残っていることはありますか?
:ポールさん、吉枝さん、タンタン、ワカ。みんな印象に残ってます。hi-b.a.の初めの印象はポールさんだし、高2で行き出した時はタンタンが集会リード、吉枝さんがメッセージをしてくれて。柏のみんなで吉枝さんのお家でご飯を食べたり、楽しかった。高3になってからは兄貴みたいなワカ。
 卒業後すぐアメリカに行ったんですけど、吉枝さんは「hi-b.a.のために大きくなって帰ってきてね」って声かけてくれた。僕がゴスペルの働きを始めた後も「卒業生として、誇らしく思うよ」と言ってくれていましたね。

(歌は)神様が与えてくれたギフトだなと、自分の足りない部分をカバーしてくれて。

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ー高校生の頃に描いていたビジョンは、何かあったんですか?
: ビジョンは、はっきりしたものはないけど、音楽が好きで。教会に歌いに来てくれたシンガーや、賛美のCD、様々なアーティストや先輩に影響を受けました。
 高2の頃、のぶくん*3 が企画するクリスマス会に向けて学生だけのバンドチーム《ヒバンド》を結成したんです。僕が音楽をひっそりやっていることを知っていたTくんが誘ってくれてシンガーとして入り、放課後渋谷で練習をしました。そのクリスマス会がすごく盛り上がって。『山から谷へと』とかヒルソングとか賛美しました。その集会の帰り、期限を過ぎながらも申し込んだ、冬キャンプ。それが熱いキャンプでした。そこから僕はhi-b.a.マニア。虜になりました。それから卒業まで全てのキャンプ参加しましたね。
(*3 当時の関東hi-b.a.スタッフ。)

—お話を聞きながら、以前タンタンが「サムエルはいつも賛美してたよね」と仰っていたのを思い出しました。
:一人で歌っていると声をかけてくれる友達がいたので、それでごまかしてた感じ。(笑)でもそれでようやく打ち解けていって。その意味でも(歌は)神様が与えてくれたギフトだなと、自分の足りない部分をカバーしてくれて。

—そうして打ち解けていった当時の友達のなかで、今会いたい方はいますか?
:しだっち。本名忘れちゃったけど。最初のキャンプで会って、熱く語り合ったり、賛美したりしたのが思い出に残ってます。卒業後は全然だけど、信仰の友として思い出深い方。

—友達つながりで、"もちめも"に因んだ質問です。当時祈っていた友達とかって、いましたか?
:Let’s Be Friends*4 の時に学校の友達を二人誘いました。来てくれたけどちょっと引いてたんだよね。一人はクラスにひとりでいるような子でLBFの後も気にしていた。また誘えるようにしてくださいって祈ってました。それであるジョイサタの集会にまたきてくれて、でも馴染めない感じで。先生にまでからかわれたこともあって途中で学校変わっちゃって。
(*4 hi-b.a.の伝道集会。LBFとも略される。)

—Samuellさんの話を聞きながら、私も誘って何回か来てくれた子いたな、って思い出しました。今は全然連絡取っていないけど…
:うんうん、僕も名前も覚えてないけど。でもその時できる最低限、勤めは果たしたかなと。
—それがどこかで実る時が来たらと願いますね。

みことばがこんな一瞬で自分に希望を与えてくれたことにびっくり。音楽でも、このメッセージを伝えたい

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—Samuellさんの奥様は、hi-b.a.スタッフでもある真有子さんですよね。出会いについて、ぜひ聞きたいです。
:年は3つ違いで妹の友達だった。そこから真有子と出会いました。接点は全然なかったんだけど、日本に完全帰国してきた時に、キャンプで一緒に奉仕したり。彼女はエリヤくん*5 の集会で、初めて出会った時は美大に行ってた。好印象でした。(*5 当時のhi-b.a.代表スタッフ)

ー夫婦となるにあたって、お二人の共通したビジョンにhi-b.a.の働きを支えるということがあったのでしょうか。
:そうだね。
 これもhi-b.a.での印象的な出来事だったんだけど、高2のジョイサタで聖研をした時に、渇いた砂漠のような自分の心に聖書のみことばが活ける水となって注がれる、という経験をしました。みことばがこんな一瞬で自分に希望を与えてくれたことにびっくり。音楽でも、このメッセージを伝えたいんだって。そういう体験をしたhi-b.a.には感謝していて、僕にできることをしたいと思っています。
 そしてhi-b.a.に限定はしないけど、若者に福音を届けるということはしたいと思っていたから、彼女に好意を持った時にその共通の思いをすごく確認した。そういうことに価値を置いている人は僕の中で条件だったから。付き合い始めた時、彼女はすでにhi-b.a.のサポートレイズ(パートタイムの働き)をしていたから、そこは一番安心できるところだったかな。

—ご夫婦の話まで聞けて。ありがとうございます。みんな気になっているところだと思って。

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—卒業して時間が経つにつれて、hi-b.a.と距離ができていくのも自然なことかもしれません。そういった方も沢山いる中で、Samuellさんにとってhi-b.a.への思いを支えているものって、何かありますか。
:人とのつながりが一番大事だと思う。宣教の思いだけではなくて、そういう"居場所"っていうことが自分の動機だった。行けば恵まれるし、OB会でもいい交わりを持てるじゃないですか。知っている人がいて、受け入れてくれる人がいて。
 後は、僕は献身をしたのがhi-b.a.のキャンプ中だったから、hi-b.a.にくるとそういうものを新たにできるのも大きいです。

—ありがとうございます。最後に… 自由に一言、お願いします!
:僕はとにかくhi-b.a.で信仰の友に出会えたし、神様にも出会えたし、そこで献身もしたし、妻にも出会った。今でも関わっていられることに感謝しています。いまの高校生にとどまらず、これまで一度でも関わった人たちがいろいろな場で活躍して用いられていく、そして神様はhi-b.a.を祝福してくださっている。これからもっと用いられていくことを願っています。

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Samuell さん、快くお応えいただき、本当にありがとうございました!

皆さんには、インタビューを読む中で浮かんでくる誰かの顔、光景はありましたか?
初めて行った時に迎えてくれた人、キャンプの帰りの電車で語り合ったあの子、集会の会場についた時に聞こえてくる賛美の声…。インタビューを聞きながら、それらの光景がリアルによみがえってきました。その一人一人、一つ一つが、糧となって今の自分がつくられていることを感じます。お話の中にもありましたが、できる何かで、神様にお返しができたらと思わされています。読んでくださった皆さんにも、思い起こされる何か、感じる何かがあれば幸いです。

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《 hi-b.a. memories 〜思い出のもちより〜 》
日時:2020/9/26 (sat) 14:00-16:30
開催:オンライン会議ツール zoom
 ※以下フォームより申込いただいた方に、参加用IDをお送りいたします。
講師:山口武春先生
詳細: https://fb.me/e/3eNEpR2Lg
● お申込はこちら!

https://forms.gle/wZb2cbyWYcVrQike7

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《 Samuell Soung × 本宮瑠華 配信ツーマンライブ》
日時:2020/9/26(sat) 19:00-
配信チケット代:¥1,500-
出演: KEY/VO Samuell Soung VO 本宮瑠華 GT 金子歩
●ご予約メールはこちらまで

info.funfactor@gmail.com
チケットのお支払いはPayPalか銀行振り込みにて。
先ずは、お名前と必要枚数をご記入の上、メールを頂きましたら1日以内に運営スタッフが返信いたします。

※こちらのライブの主催はブログ投稿者とは異なります。

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