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ときめく人生を応援したい。アメリカで暮らすSanaさんが大切にしていること

今回インタビューしたのは、アメリカでフリーランスとして働くSanaさん。日本の大企業で人事として経験を積んできたSanaさんが海外帯同をきっかけにアメリカで感じたこと、現在頑張っていることについて伺いました。

北海道出身。大手メーカー人事を経験したのちアメリカに移住し、現在はフリーランス。キャリアコンサルタント。片づけコンサルタント養成講座修了生。こんまりビジネススクール2期生。家族は夫と5歳の男の子の3人家族。
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アメリカで人の優しさに触れる

ーーまずは簡単に、自己紹介をお願いします。

生まれも育ちも北海道で、大学までずっと北海道に住んでいました。もともと生まれ育った地元はすごく田舎で、大自然の中で育ちました。大学時代はほんとにいい思い出ばかりでとても楽しい時期でしたね。

就職は北海道外のとある自動車メーカーに入社しました。約12年人事を経験して、旦那の海外赴任に帯同するため昨年末に仕事をやめました。今年の1月からアメリカに住んでいます。

子どもがいまして日本だと年長にあたるのですが、8月からキンダーガーテンに通い始めました。アメリカ生活もだいぶ慣れ、今は健康に楽しく充実した生活を送っています。

※キンダーガーテン….小学校=小学校0年生の位置づけ

ーー日本とアメリカで異なるところはありますか?

1番びっくりしたのは、親切な方が多いことですね。私が住んでいるのはテキサス州のダラスなんですが、みなさんすごいフレンドリーで親切なんです。

初対面からオープンマインドで声をかけてくださったり、困っている人がいたらすぐ助けてくれるんですよ。人と人との関わりがすごくあったかいなあと思いました。

ーー実際に体験して嬉しかったエピソードはありますか?

私は今アメリカの大学に通いながら勉強しているのですが、たまたま子どもと散歩していたときとある女性の方が声をかけてくださって。

アメリカの方はすれ違うときに「ハーイ!」と言って挨拶をするんですけど、いつものように挨拶をしたら「あなた見ないわね」と声をかけられました。

最近来たばかりだということを伝えたら話が盛り上がりまして。電話番号を交換して、それ以来よく話をするようになりました。

私自身英語が得意ではなく、全然話せないんです。その方の子どもが私の子どもと同じ年齢だったので同じ学校に行っているのですが、私は学校のイベントでわからないことが多くて。

でも困ったときに丁寧に教えてくださるんです。出会えてほんとうによかったと思います。

日本では積極的に声をかけたり助けるのは自分自身できていませんでしたし、あんまりしたもらった記憶がないんですよね。

1人を例に出しましたがその方以外にも親切な方に出会うことが多くて、なんてみんな親切なんだろうと感動しました。親切されたのが嬉しくなり、私もなにかできることないかなと考えるようになりました。

大企業での人事経験

ーーnoteを拝見して北海道を出たかったと書かれていますが、その理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?

今では将来的に住みたいくらい好きな場所なんですけど、大学3年生の就活のときは北海道から出たい一心でした。他の街を知ってみたい、都会に出てみたい思いが強かったですね。

北海道だとどうしても就職先が限られ、北海道だとここだよねみたいな。親元を離れたい気持ちと、都会に出て自分ができるところまで頑張ってみたいという思いがありました。

ーー就職先の企業はどんな軸で選ばれたんですか?

自分が成長できる環境がいいなと思っていました。成長できる環境ってなんだろうと考えたときに、多くの選択肢を持っているほうが良いなと。

当時私のなかで多くの選択肢があるのは大企業だなと思っていたので、名前の知っている大企業ばかり受けていました。今となっては、選択肢が多いことが良いという訳ではないなと感じていますが……。

決め手は、どんな人が会社にいるかですね。就職活動で出会える人は限られますが、話した人のなかに尊敬できるなとか一緒に働きたいと思える人がいるかどうかを見ていました。

ーーSanaさんは人事に配属されましが希望制だったのですか?

私が採用されたときは、事務職ってことしか決まっていませんでした。入社後に細分化され、自分が希望したところと面接をして配属が決まるのですが、私は希望をしていないのになぜか人事に決まりました(笑)。

当初希望はしていませんでしたがやってみるとおもしろい仕事でしたね。今でも人に携わる仕事をおもしろいと感じているので、人事に配属していただいて良かったと思います。

ーー結果的に良い方向にいったんですね。実際どんなことをされていたのですか?

自動車メーカーの人事は主に2つポジションがあります。工場の人事をやるケースと本社(間接部門)の人事をやるケースですね。

私は最初工場の人事配属だったので、とある工場に配属されました。工場で働く従業員向けの教育企画を約3年、評価制度関連の仕事を約2年経験して本社に異動しました。

本社での仕事は新入社員や入社3年目までの若手を対象とした研修を約5年。採用活動や配属面接と並行してやっていました。

その後本社内での部署異動があり、最終的には間接部門で働く人を対象にした評価制度や報酬制度の企画運営を約2年経験して退職しました。

ーーいろいろな経験を積まれたんですね。思い出に残っていることはありますか?

私のキャリアのなかで大事だなと思ったのは最初に配属された工場での人事経験ですね。そもそも人事ってなに?から始まったのですが、どんな仕事をするにしても人との信頼関係が大事だと勉強させてもらいました。

工場はものをつくる現場があって、人事は働いている人をサポートする仕事でしたが、現場の人を知らないとサポートができないし実際自分で機会を作らないと現場の人と話すこともできません。

「とにかく現場に行きなさい。」と言われたので帽子と作業着を着て工場に出向き、とにかく話をして、相手から信頼してもらうために自分のことを話し、相手の話を聴きました。

その結果、信頼関係ができると相手も困っていることを話してくれるようになりました。どんなに頭が良くどんなに仕事がはやくできても信頼関係がないとダメだと学びましたね。

工場時代が1番直に人と接して、自分自身が大事にしなきゃいけないことは、信頼関係ある人間関係づくりだと思いました。

ーー大変だった思い出はありますか?

大変だったのは本社での仕事です。人間関係、信頼関係あれば仕事はうまくいくと思っていたのですが、それだけでは上手く行かないと感じたのが本社時代ですね。

評価制度や報酬制度をつくることは、ルールがないとまわらないので大事なことですが、会社の課題や向かうべき方向を考えて企画に落とし込むとても難しい仕事なんですよね。

社会や会社の課題を解決するために制度を考えることが従業員のために繋がりますが、工場時代と比較すると、直接人と接する機会が少ない仕事でした。

本社は全体をみるポジションなので、憧れや華やかなイメージがありました。でも工場と比較すると仕事の性質が違うなと。

もちろんやりがいはありましたし勉強になりましたが、私がなにをやりたいか考えたときに、現場に近いところで直接人に接しながらサポートすることが好きなんだなと思いました。

新たな生活

ーー会社をやめるときの当時の心境はいかがでしたか?

少し悩みましたがラッキー!と思いました(笑)。アメリカに住んでみたいなと思っていたのでけっこうあっさりでしたね。

もちろんやめるときに仕事のことはいろいろ考えました。私の会社は辞めても戻れる制度があるのですが、戻ってきたときに同期と比較すると差がひらくなあと。

でも、人生に一度の海外に住めるチャンスなので、せっかくならアメリカでできることをやろうと思いました。

もう一回英語を学んでみたい気持ちや、話せるようになったらアメリカで働けるのでは?などの気持ちがありわくわくしましたね。

コロナ前だとリモートの仕事は全然考えられなかったので、アメリカに行くと決まったとき日本の仕事はできないと思っていました。でも、今自分のやりたいことはどこにいてもできる時代だと思います。

ーーアメリカではどのように過ごされているんですか?

アメリカの大学に通っていて英語の勉強に多くの時間を費やしています。

キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)の資格をもっているので、クライアントがいるときはキャリコンの活動をしていますね。あとはクラウドワークスをやってみたり。

ーークラウドワークスはどんな仕事を応募していたんですか?

基本は人事関連を積極的に応募していました。約12年会社に勤めていましたが、私にどんなスキルがあるかと考えたときに書けるスキルが全然なかったんですよね。人事経験はありますが自信をもってやれるものがありませんでした。

でもある日、研修企画の募集があって。まさに自分がやっていた仕事だったので好評をいただいたんですね。そこで応募したら意外といけるものもあると知り、すこし自信に繋がりました。

ときめいた人生を送りたい

ーー現在はどんな分野に興味があるんですか?

自己理解を通じて、自分らしく生きられる人や環境をつくることです。自分を理解することはとても大事なことだと思いました。

私はたまたま環境が変わったので気づけましたが、自分が日本にいたときはそんなこと1ミリも考える余裕がなくて。

最近こんまり流片付けコンサルタントの資格を取得しようとしているのですが、彼女の言う片付けはただの片付けじゃないんです。

家を片付けることで自分に向き合い理解するみたいな。キャリコンもこんまりも一つの手段だと思っています。一人一人がよりよい人生を歩むためのサポートをすることに興味がありますね。

ーー最後に、今後の目標を教えてください!

今の自分で大丈夫だよ、と自信をもつことを生涯通じて意識していきたいです。改めて自分自身を振り返ったときに、自分の意志で決めてきたことがあまりありませんでした。

いい大学に行く、いい会社に行く、世間からなんとなくいいとされている道を選んでいたんですね。本来の自分を出すより認められたい、褒められたいが動機で動くことが多かったです。

他人軸で生きているなと。今までの経験から私自身素直でいたいのと、持っている才能を信じることを大切にしたいです。

こんまりさんはよく「ときめき」と表現するのですが、キャリコンやこんまりの活動を通じて、ときめく人を増やしたいと思っています。

自分が好きなことや大事にしたい人、時間を自分で選択して守り、「私、今ときめいている人生だ。」といえる状態でいたいです。

ーー応援しております!本日はありがとうございました!

今回Sanaさんの話を伺い、どんな場所でも自分のやる気次第で何でもできることを学びました。また、「ときめく」というワードがとても素敵だなと思いました。興味をもったことにチャレンジする姿勢を見習っていきたいです。

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