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【読書】長男を弱い子にするお母さんの口ぐせ 金盛浦子

本を手にしたきっかけ

もちろん、長男育てに悩んでいたからに他ならない。
我が家の第一子が長男。第一子×長男の組み合わせはお母さんにキツい…

初めての子育て。
しかも私は大人な上に、女。
きょうだい、いとこ、全員女でした。
とんでもない女系家族で育った私。

そこに、私とは二重に違う世界を生きる長男がやってきた。
彼のメンタルを私が壊してはいけない、と手にとった本書。
(この言い回しだけで既にフラグ立ってる)

期待されすぎる長男の意外な脆さ

親は、子を育てている間にどんどん欲が出てくる偏差値教育が競争に拍車をかけ、子供達は他者と四六時中比較される。
「他よりも優れる」ことを期待されている長男は、壁にぶつかった時にポキっと心が折れたり、一見順調に過ごしていても、社会人になったときに全く主体的に動けず、それが原因で心の病気を患うことも。

生きる力を養う。生きる力、とは?

もはや昨今では目新しさも無くなってきつつあるEQ。IQは、学習によって習得しやすいけど、EQってイメージがまず湧きにくい。
意味することは、心の能力指数
EQは次の5つの要素に大別できるという。

自己認知能力-あるがままの自分を見つめる力
共感力-他人の心の状態を肌で感じられる力
自己統制力-感情をコントロールする力
社会的器用さ-社会のルールと折り合いをつけながら、なおかつ自分らしさを発揮できる力
明るい面から物事を考えられる力-何があっても絶望せず、生きる道筋を見つけ出す力
長男を弱い子にするお母さんの口ぐせ

+自立心と、自分を愛することができる力
さえあれば、生きる力のある大人に育っていける。著者の金盛さんはそう断言している。

盛りだくさんすぎてアップアップ…😂

つい言っていそうな言葉54選。幼児期編から中学生編。

目次にズラーっと並ぶ、母親が言いそうな文言。
目次を読むだけで少し気が滅入るほど、言葉の力を感じる。
明らかにこんなことは言わないでしょ、というものを除いて、結構普通にポロって言ってそうなこともラインアップされている。
54個!なんという豊富なバラエティ。

全部丸暗記してこんなことは絶対に言わないぞ!なんてことはできないしあまり意味がない。
長男への一言に込められた母親の心理を紐解くこと、そして、子供の発達についてある程度知識を持つこと。これができれば、生涯にわたって長男との良好な関係を築けるのかな。

集約されるところは母親のself-love

本書で最後に語られているのは、母親がもっとあのままの自分を受け入れていいということだった。
結局長男を自分の理想でがんじがらめにしてしまうのは、ママ自身、自分に自信がないから。
自分の子を周りの子と比べ、自分の家庭を他人の家庭と比べ…
うん。
SNSのおかげで人の生活、人の子供、覗き見することが超簡単になった現代。
母親だけのも問題じゃないと思う。
意図的に比較したくなる気持ちをコントロールしないと、SNSに踊らされてしまう。

まずは私が自分のことを大好きになって、
その優しい気持ちを子供達にも伝染させたい❤️
と思いながらワインを飲んで最高に幸せな夜🍷

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