面白おかしく生きるまで~part5~
前回のpart4では、私が夫と付き合い始めた頃にわがままを言いまくったワケをお話した。なぜそんなことを・・!と思う方はpart4もしくはpart1からご覧いただけると有り難い。
また、お知り合いの方がいればそっと応援して欲しい。
それでは、実際にわがままを言いまくり、彼(夫)を混乱させた話をお伝えしようと思う。
私はもともと時間を守ることが苦手だった。何かに集中してしまうと時間がすぐに経ってしまうし、化粧や洋服選びをしだすと必ず予定どおりには終わらない。
彼は付き合いたての頃、私のアパートへいつも迎えに来てくれた。彼の家から車で20分ほどだった。
『あと30分で迎えに行くから用意しといてよ』
彼はいつもこう言ってくれた。自分が家を出る前に言っておかないと、私が準備する時間がないだろうから、という優しさだった。
だが、この言葉が仇となってしまったのだ。お分かりいただける方もいるかと思うが、”30分”という時間はとっても微妙なラインである。化粧や着替えをしていればあっという間に経ってしまうが、「30分あるならゆっくりできる」とも思ってしまう。
結果として、私は毎回なんと20分ほど彼を待たせてしまったのだ。(なんてことを・・・!)
デザイン系の学校を出ている人であれば、時間にルーズな友達が何人かいる方も多いかもしれない。私の出身△△校でも、大勢が集まる際の集合時間は約1時間前に設定されていた。
というのも皆、遅れるのは当然という考えのもと行動していたのだ。集合時間から1時間ほどかけて皆が集まってくるのである。我々はそれを、△△校タイムと呼んでいた。
私は、彼に△△校タイムを押し付けてしまったのである。
彼は毎回ちょっと呆れたような表情で私を見て、こういった。
「たまにはいいけど、大事な日とか出掛ける日曜日の朝とかは遅刻されるのほんと嫌。時間を守ってほしい」
当然のことである。
そして私は例の如く、少しずつ遅刻する時間を縮めていった。20分、15分、、5分、、、。
そう。わたしは、彼好みになろうと頑張る”成長型の彼女”なのだ。意味が分からない方は、こちらをお読み頂けると有り難い。
半年ほど経った頃、彼が待ち合わせの場所に到着すると、「おーい!」と手を振る私。「迎えにきてくれてありがとう」笑顔で言った。
わたしは続けた。「◯◯くんのおかげで、時間にスムーズに行動できるようになったよ、ありがとう!」
こうやって、当然のことをあたかも彼の努力によってできるようになったように仕立てるのだ。そうすれば、当然のことをするだけで”素敵な女性”になれる。ばからしいが、この作戦は思った以上に上手く言った。
もし、最初から時間を守る女だった場合はどうだろう?
恐らく逆に時間に間に合わなければ心の中で舌打ちされて評価が下がっていってしまう。
よく言われる男女の恋愛温度の違いである。男性は出逢ってからすぐ恋愛温度が高まりやすく冷めやすい。対して女性はじっくり時間をかけて相手を好きになっていくのだ。
これを見れば一目瞭然だが、最初に”イイ女”ぶってしまうと後からボロが出た際、男性のグラフは下がる一方なのである。
結婚を見据えた男女がお互いのことをしっかりと見極めたい場合、2つのラインを女性(ピンク)のラインに合わせる必要がある。じっくり煮込んだ方がどんな料理も美味しいのだ。
最初から”時間通りに”と、無理することは無い。期待値を上げる必要は無いのだ。このようにじっくりと時間をかけお互いに愛情を持てば良い。
2つ目では、わざとわがままをしたわけでは無かった(?)が、彼のこのような所が判明した。
・単純に辛抱強い(笑)
・嫌な所はハッキリと伝え関係性を向上させてくれる
・私が遅刻しても「オシャレして来てくれたんだね」と相手の立場になって気持ちを考えてくれる
はっきりいって、こんな奔放な私のような人間に付き合ってくれる男性は少ないだろう、と思った。そして、相手の立場になって考えてくれる彼にぐっと好意を持つようになったのだ。
以上が彼を見極めるために行なった2つめのことである。次回では3つめをお伝えしたいと思う。