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興味・関心が遅れてくる

わたしは今年で28歳になるのだが、これまで生きてきてすごく感じることがある。

「興味が4〜5年経って、遅れてから来る」のだ。

例えば、

・ブームとなったアニメや映画に対して、数年後に個人的にブームが来る。

・学校での授業に全く興味が持てず、赤点をとる事も多かったが、大人になってからすごく勉強したくなる。などだ。

細かく説明すると、遅れてくる興味は3つに分類できる。

1. 娯楽についての興味の遅れ

音楽や映画、アニメ、漫画、ゲームなどの娯楽
「面白いから観てみるといいよ!」とオススメされたり、友人などで話題になっているものを聞いても、それの何が面白いの?と思ってしまう。

ここで勘違いしてほしくないのだが、わたしは興味を持とうとしていないのではない。マンガであれば数巻は読んでみたり、音楽も一応聴いてみたりしているのだ。

だが、どうしてもつまらないと感じてしまったり、見続けることにストレスを感じてしまう。そこまで無理して頑張ることでもないのでそのうち飽きて忘れてしまう。

ところが、数年後、ひょんな事で思い出し、妙に興味が出てしまい見返すと、「めちゃくちゃ面白いじゃん!!!」となりハマってしまう。

その頃には世間のブームはとうに過ぎており、今更その事で盛り上がっている事が結構恥ずかしいので、ネットの過去書き込みなどを読み、共感したりするなど、ひとり寂しくブームを迎える事になる。

これが起こる度に、自分の興味もみんなと同じだったら良かったのになあ…と思う。


2. 学びに対する興味の遅れ

これは比較的、共感してくれる人が多いかもしれない。

冒頭の例でも記述したが、学校の授業に「なんの意味があるの?」と思ってしまう。そして、興味がわかずに勉強も捗らない。よって赤点をとってしまう。

なのだが、数年後にものすごく勉強したくなり、自分で図書館に行って本を読んだり、ネットでものすごく調べてしまうのだ。それも狂気的に。

この興味が学生時代に湧いていれば、専門家の先生にしっかり教えてもらえていたのに…とものすごく後悔したりすることもある。

しかし、どう足掻いても興味が湧かないのは仕方がないのだ。

最近は、「今は興味なくても今後興味が湧くかもしれない」と前向きに考え、それをストレス捉えず、その情報や関係者などをスマホのメモなどに記録しておくようにしている。


3. 感情についての興味の遅れ

これはわたしにとって、最も自分をがっかりさせる遅れである。「若気の至り」という言葉があるが、これは一種のそれなのだろうか。

特に友好関係や恋愛関係において、わたしはとても後悔していることがある。それは、相手(友達やバイト先の人、恋人)のことを知りたいと深く思ったことが無かったのだ。

少し矛盾しているのだが、わたしはあまり相手に興味が沸かないにもかかわらず、「自分は相手の気持ちを考えることが得意だ」と思っていたのだ。とても自分勝手だったと思う。

相手の話をとことん聞いて会話をしたり、理解し譲歩し合うことはせずに、自分の浅い経験や過去に基づいて”相手の気持ち”を想像するだけだったのだ。

自分に合う友達や、違和感のない人とばかり関わってきた。大人になると、様々な生い立ちを持つ人や、異なる地域で育った人、根本的な正誤の考え方が全く違う人やマルチなジェンダーにも触れる機会がある。

そういった自分の中には無い価値観や経験値、考え方や目標を持つ人々に出会うことで、人に対しての興味が湧くようになった。自分と合わないのではなく、根本的に別の世界で生きる人だと分かるからだ。

もっと言うと、これまで出会った人々も自分と似てはいるが異なる人間なのだ。自分とはものの見方や考え方、感想も違って当然だ。どうしてそんなことに気付かなかったんだろうか?

わたしは本当に自分が不思議でならない。しかし、自分の中で遅れながらもそう思えたことは良かったと思っている。


ここまで3つの興味の遅れを記述した。

なぜ、このことを書こうと思ったのか。

今までわたしは、自分が少し発達が遅れているのでは無いだろうか?
頭の処理能力が低いのではないだろうか?と悩むことがあった。

「28歳になってやっと悩むなんて、それも遅れてる」と笑われるかもしれないが、もし同じような興味の遅れがある人が少しでも共感して前向きな気持ちになってくれればと思っている。

何事も、気付いた時からが知った時。そこから学べば良いのだ。