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慢性疾患セルフケアマネジメント協会のWSに参加して…2012年2月~3月

慢性疾患セルフケアマネジメント協会のWSに参加して 
かねて興味があり、以前から参加したいと思っていた 
日本慢性疾患セルフマネジメント協会主催のワークショップに参加をしました
 
これは全6回シリーズで週に1回の半日ずつで開催で、私が参加した時は、東京の新宿で2012年2月~3月にかけて開催されたものでした(月3回ずつ2か月間)
 
自分が罹患している慢性疾患等に自分で向き合い、セルフマネジメント(自己管理法)をしていくというものでし


WSの参加者には、
・色々な疾患を持つ患者さんご本人(線維筋痛症やアトピー性皮膚炎や他の身体疾患やメンタル疾患を持つ方)
・慢性疾患を持つ方のご家族(お子さんが病気をお持ち方、ご主人がご病気をお持ちの方)
・医療関係者・支援者(疾患の研究者の方)
など様々な3つの立場の方が参加されていました
そのほかに、リーダーさんというまとめ役でもある方(1人は患者さんであり、リーダー研修を受講されている方)が2名いらっしゃってのWSの進行でした 私が参加したときはリーダーさんはお二人とも患者さんでした
 
私の場合には 参加者としての立場は複雑でした
・慢性疾患の患者本人…腎臓病、IgA血管炎(膠原病)、アトピー、喘息、うつ病等で患者歴10年以上)
・医療スタッフ…元病院管理栄養士
・慢性疾患の(元)家族…当時別居してた元旦那が慢性疾患であった
WSの対象参加と記載されている3つの立場を経験している状態で…
一応、患者本人という立場で申し込み参加をしました

このWSで、今の自分に足りないものを少しでも身につけてより良い方向に向いていきたいと考え、また、わかっているけれども実行できていない部分を少しちょっとでも違った方向からアプローチをしたいと思い参加をしました
 
いろいろな疾患を持つ方が集まっていて、私にとっては、意味で勉強になりました
ただWSでのワークの内容はほとんど知っている内容が多く、あまり目新しものではなかったです
(職業上知っていることや今までの経験からかもしれませんが…)

2回目参加してみて、少しでも変わりたいという思いがある方、またサポート体制がしっかりとしているのでメンタル疾患がある方にも参加をお勧めできると感じました


また、次回までの宿題、課題なども出されます学んだことを実践してみる、それらの内容の実践具合の振り返り、WSの時間内に完成できなかったアクションプランを完成させるなどでした

ワ-クショップに内容としては、
・セルフマネジメントの課題
・問題解決の段階
・運動や持久力に関して
・感情の理解や感情の対処法やこころの活用
・行動達成とその目標をたてること (アクションプラン)
・医療に関する将来計画、治療の評価、医療機関や医療者との関係
・食事(栄養)
・コミュニケーション技法
・薬物に関して
・肯定的な思考に関して
・リラクゼーションに関して(瞑想法含む)
・呼吸法、呼吸のコントロールについて
など 諸々のことについてを扱っていました



テーマに基づいて板書として、文字が記載してある模造紙が張り出されていて、それに基づく講義や話し合いまた、参考書としての本(※)を使てお話や実践などでした
WSのワークの中には2人1組になり、1:1での相談、インタビューをする、また相手が話してくれた内容をまとめて報告発表をする
全員でのブレーストーミング や リラクゼーションに関する実習実践などもありました



段々と回が重ねていくとお互いのことの理解も進んできていて、グループワークなども和やかなとてもよい雰囲気で学べていました


そこからも学ぶことや気づきもさも多くありました
 ・気づきもたくさんあり
 ・答えがでないことも
 ・共通項があることもあること
 ・共感もたくさんある
色々な病気の患者さんの集まりですが、本当に病気はちがってても悩みは似ていました

参加されているみなさん、本当に前向きな方ばかりでした

WSのプログラムよりも参加者から学びとれたことがたくさんありました

患者さんご本人以外にも、ご家族や医療関係者なども参加対象になっていましたが、WSのグループワークの時には、患者目線での進行でした

2人1組(一部3人1組)の話し合いの場合には、基本的にはできるだけ患者同士でのペア それ以外のご家族や医療者とのペアという形でも配慮もされていました 
少しでも変わりたいと思っている方には、WS終了まではサポート体制もしっかりとしていて、次のWS開催の前までに、毎回違う1人の方と電話でお話をして、体調のことやプランの進行具合なども報告する形でお話をするというのもありました(要はこれも宿題ですね)
(これはその日のWS終了時に、次は誰と連絡をとりあうのかをペアを決められて、連鎖先を交換しつつ連絡日時を相談しておく形になっていました)

私にとっては、患者としても、医療従事者としても 非常に勉強になったWSであり、参加することができて良かったです


主催団体; 日本慢性疾患セルフマネジメント協会

 https://www.j-cdsm.org/info/



(※)参考書の本 


 『病気とともに生きる』(日本慢性疾患セルフマネジメント協会編、日本看護協会出版会刊)
この本には、病気をもっている人が人生をより楽しんでいけるよう、病気とともに生きていく上で役に立つ技術や考え方がいろいろか書かれている本でした 


https://www.j-cdsm.org/participation/books/
    書名;病気とともに生きる―慢性疾患のセルフマネジメント
編者:日本慢性疾患セルフマネジメント協会
著者:Kate Lorig 他
訳者:近藤房恵
出版社 ‏ : ‎ 日本看護協会出版会 (2008/4/1)
発売日 ‏ : ‎ 2008/4/1
単行本 ‏ : ‎ 231ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4818013331
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4818013339

WSに参加しなくても、この本を読むだけでもかなり役立つと思っています


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