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災害時でも治療のための食事への配慮が必要な状態にある方(乳児、高齢者、糖尿病、腎臓病、アレルギーなど)ための食品備蓄について

令和6年1月1日夕方に発生した石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震の被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

特に食物アレルギーや慢性疾患があり治療のためなどで食事への配慮を要する方の場合には、震災・災害時、感染症拡大時などの際に備えてに日頃からしっかりと食品を備蓄しておくことが大切になってきています

食事への配慮が必要な方とは…
・乳児(ミルクや離乳食が必要な方)
・高齢者‣障がい者(普通の食事が固くてやわらかい食事が必要な方など)
・食物アレルギー
・褥そう(床ずれ)
・糖尿病や腎臓病などの慢性疾患(治療用食品や栄養価への比率への配慮)
・特殊な成分を除去する必要がある疾患
・その他(食欲ない方、下痢をされている方など)

などの方が当てはまります

上記のような状態があり、災害時の避難所や在宅避難での食事やについてお困りがある方は、避難所の受付や巡回の医療スタッフ、支援スタッフにご相談ください 

避難所の受付や医療スタッフなどが、日本栄養士会災害支援支援チーム(JDA-DAT)の災害支援をする管理栄養士につないでくれたり、必要な特殊治療用食品などを手配するようにしてくださいます


日本栄養士会特殊栄養食品ステーション
要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイドP27より 

災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)農林水産省(全体版)

農林水産省 災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/attach/pdf/guidebook-3.pdf

災害時に備えた食品ストックガイド

農林水産省 要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月) 

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook/pdf/need_consideration_stockguide.pdf

要配慮者向け食品ストックガイド
要配慮のための備えのポイント

要配慮のための備えのポイント
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html

上記の農林水産省 要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)には、どんなものをストックすると良いのか?避難時に対する食事の注意点などがまとめられています(一部抜粋)


 


この中でも、乳児用のミルクは一般物資としても、自治体の避難所などにも用意をされています(ただし、メーカーなど地域差があります) 

乳児用ミルクサンプル 


乳児用ミルクは、アレルギー児対応用以外では液体ミルクでの備蓄をするところが増えてきています


また、食事を柔らかくする必要がある方、糖尿病や腎臓病などで食事療法中の方、食欲がない方などの場合には、その時の物資の食べ方などを工夫調整をして加工することでも食べることは可能になります
まずは、生きることが優先になるので、普段の食事としての注意事項よりも生き抜くことを最優先にして飲んだり食べたりすることが大切になります
一時的に塩分が多くなってしまったり、糖質、たんぱく質、脂質などは多くなってしまうことをご本人や周りの方、医療関係者が許容することも必要になりますので、病状が急激に悪化しない程度に制限は緩和することが大切になります

ただ、特に食物アレルギーや特殊な栄養成分除去が必要なの場合には、ちょっとした工夫でどうにか乗り切ることは難しくなってしまいますので、注意が必要です

災害発災後、5日目くらいになると公益社団法人日本栄養士会が国の指示要請などに基づき「特殊栄養食品ステーション」の設置をしはじめます
(基本的に各都道府県1か所設置をされ、地域によってはサテライトステーションを設置するところもあります)

下記画像は、イベントでの「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT) 特殊栄養食品ステーション」でのサンプル展示品になります


特殊栄養食品など



特殊栄養食品ステーションには、各協力提携メーカーの商品などが要請に基づいて集められます

特殊栄養食品などを利用する必要がある場合などには、避難所での受付などの問い合わせ相談窓口、在宅避難時などでも避難所に行きそこで相談、また日本栄養士会の窓口、巡回などの医療スタッフや支援スタッフに相談問い合わせをされてください

即日に必要な食品を入手できなくても、相談をすれば対応可能な食品の手配をして、翌日以降に届けてくれるなどの対応を受けられます

特殊栄養食品ステーションに用意されてる食品類(画像はイメージです)
・高齢者用のやわらか食
・とろみ剤 
・野菜ジュース
・高栄養ドリンク
・食物繊維食品





・乳児用ミルク、離乳食

・アレルギー用ミルク 

・アレルギー対応食品



・治療用食品 



・その他



などがあります


公益社団法人日本栄養士会の特殊栄養食品ステーションには、各協力提携メーカーなどの商品などが要請依頼に基づいて集められます

特殊栄養食品などを利用する必要がある場合などには、避難所での受付などの問い合わせ相談窓口、在宅避難時などでも避難所に行きそこで相談、また日本栄養士会の窓口に問い合わせをされてください

即日に必要な食品を入手できなくても、相談をすれば対応可能な食品の手配をして、翌日以降に届けてくれるなどの対応を受けられます

また、災害発生数日後には、医療スタッフ(医師や看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士など)が、数職種でチーム組んで巡回しての健康相談などに避難所を周りますので、なに持病の薬が足りない、健康状態に不安がある、リハビリのことや食事のことなども相談をすることができます


特に、食物アレルギーがある方、アレルギー対応のミルクを必要な方、とろみ剤が必要になる方、高栄養ドリンクが必要になる方は、栄養特殊栄養食品ステーションなどで食品を入手できる状況になるまでの分は、自宅で食べなれている食べられる食品をしっかりと備蓄されておかれることが大切になります
支援物資の場合にはメーカーや商品を指定することは難しいこともありますので、どうしてもこれじゃなきゃダメという場合には入手が厳しくなる場合もありますので拘りがある場合にはしっかりと必要な食品を備蓄されて置かれてくださいませ

また震災時には、在宅避難として自宅や近隣住民などと公的避難所以外での避難をすることになる場合もあります
在宅避難をする場合でも、最寄りの避難所ぬ在宅避難者としての登録をされてください
避難所に登録することで、支給物質の配給や各種情報や支援を被災者として受けることができます

在宅避難について


この記事は、2022年1月31日頃 に書いていた「コロナ対応を中心とした食料品など…その27(自宅療養向けの初期備蓄品…災害時でも治療のための食事への配慮が必要な状態にある方の市販品のこと…その1と2)」の記事を一部加筆修正したものとなります










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