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事業を育む上で最も大切な要素とは

長谷川博章 | RELATIONS

RELATIONSでは新規事業に力を入れていた時期もあり、これまでに12の事業を立ち上げてきました。
今回、新メンバー入社に伴うオンボーディングの一環で、RELATIONSのヒストリーについて話す機会があり、それら一つ一つの事業について振り返りました。その中で、どんな事業を育む上でも必要不可欠な要素というものがあるなと改めて感じたので、そのことについてお話します。

事業を育む上で欠かせない要素ーーー
その要素を満たしているかどうか判断するための条件を定義するならば、自分の”いのち”を事業や組織へ宿しているかどうかです。”いのち”と言うと仰々しく感じるかもしれませんが、非常に大事なことだと考えています。
言い換えれば、”目の前の人の課題をなんとしても解決したい”という強い想いを持っていて、そこに自然と没頭できている状態や、その事業の持つパーパス(存在目的)に対して自然と湧き上がってくる情熱を持つことができている状態です。
対して、事業を客観的にしか見ることができておらず、マーケットチャンスや成功にばかり焦点を当てて動いている状態は”いのち”を宿しているとは言い難いでしょう。

事業を推進する上で、この状態の違いはステークホルダーとの関係に大きな差を生みだします。
事業に対しての湧き上がる情熱や強い想いは、様々なコミュニケーションを通じて、おのずと従業員として組織に関わる人や顧客、また取引先の方に伝わり、共鳴するものです。その共感や共鳴があった上で、はじめて良好な関係性が生まれるのだと思います。通常はマーケットの状態や指標から、客観的に動きを予測して事業に関する意思決定をしますが、それにはこの”情熱や想い”とそれに基づいた”共鳴し合う関係性”という土台が整っていることが前提としてあるはずです。

実際にRELATIONSでも、組織のパーパスを整理していく中で事業を再編していく中で、”会社としての投資はしない”という意思決定をした事業もございました。事業のいくつかは、”自分たちの事業としてそれを継続したい”という強い意志を持ち、MEBOを行ったものもあります。実際に黒字転換を果たしている事業も出てきており、想いがつながっていくことの強さを感じます。

”その事業をなぜやるのか”、また”どのような想いで関わるのか”という思考が深いレベルでできているということは、事業に携わる上で非常に重要なことのように思います。
ここで、ソニー創業者である井深大さんの書籍から、私が感銘を受けた一部分を抜粋します。井深さんと本田宗一郎さんとの関係は深く、その関わりから生まれた文章です。

私も本田さんも、この技術があるから、それを生かして何かをしようなどということは、まずしませんでした。最初にあるのは、こういうものをこしらえたい、という目的、目標なのです。それも、二人とも人真似が嫌いですから、いままでにないものをつくろうと、いきなり大きな目標を立ててしまいます。〜〜中略〜〜 会社を自分の思うように動かしていこうなどという考えはまったくなく、自分がこれをつくろうと思ったら、その目的に向かってとにかく進んでいくだけでした。途中のプロセスにどんな困難があるかということなどは、最初からまったく頭にはなく、あるのは「こういうものをつくりたい」という目的だけ。

井深大 著『ものづくり魂』(サンマーク出版)

井深さんも本田さんも何かを生み出したいという純粋で根源的な衝動から動き始めています。これが”いのち”を宿す上で欠かせない要素だと思います。

”成功のため”、”事業をなんとかつくるため”というのは目的にはなりません。
それより深くにある自分の衝動を理解し、自然と事業へ宿していくこと。
これが事業を育む上では欠かせない要素だと感じています。

では、今日はこんなところで。 ええ一日にしていきましょう。


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長谷川博章 | RELATIONS
RELATIONS株式会社の代表です。経営をする中で大切にしてきた問いは、「素直な関係をつくる」ということ。その先に、会社が本来持つ生命力が宿っていくと考えています。日々感じることを綴っていきます。 #ええ会社をつくる #ホラクラシー #コスト最適化 #組織開発 #伴走支援