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DIVERSITY&INCLUSION WORKSHOPにグラフィッカーとして参加した話

オンラインで色々グラフィックレコーディングさせていただいてますが今回は「聴覚障害者」と「健聴者」が一緒になってコミュニケーションのあり方を考えるワークショップに参加してきたので振り返りも込めてまとめます。

今回参加したワークショップ

PLAYWORKS Inc.主催のこちらに参加させていただきました。
1年前にマイクロソフトさんと「DIVERSITY WORKSHOP 聴覚障害者が熱狂するエンタメコンテンツを共創する」というイベントを開催しており、その流れを継いでます。(その時もグラフィッカーとして参加させていただきました)

その時のグラフィックも引きずり出しておく(笑)どうしてnoteにまとめておかなかった、当時の自分...。そしてもはやリアルのグラレコに懐かしみを感じる。

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当日の流れ

今回はオンラインとしては長丁場の計4時間!

1)MUTEWORK:音声を使わないで自己紹介
2)DIALOUGE:聴覚障害者と健聴者による対話
3)BRAINSTORMING:聴覚障害者の課題を解決するアイデア出し

の3段階の構成で進んでいきました。

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1)MUTEWORK:音声を使わないで自己紹介

zoomのブレイクアウトルーム機能でチームに分かれて以下を実施。

MUTEWORKでやったこと
1)チャットによる自己紹介
2)紙に書いてハマっているものの紹介
3)絵でしりとり
4)ジェスチャーでしりとり

少しずつ難易度が上がっていく感じや、文字入力することの大変さ、どんどん大量消費されていく紙など、ジェスチャーで伝えることの難しさなど発話を使用しないコミュニケーションは普段とは異なる脳みそをたくさん使います。また、伝える/伝わるためにはお互いに配慮が必要だなーと感じます。様々なツールによるアプローチによって伝えることをすると、「どういう伝え方がより本質的な伝え方になるのか」そんなことを考えるきっかけにもなります。

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2)DIALOUGE:聴覚障害者と健聴者による対話

つづいては、聴覚障害者と健聴者という立場の違いでお互いが疑問をぶつける対話の時間。私のチームでは大きな話題として「手話ってどうやったら浸透する?」というのがテーマになりました。

名称未設定のアートワーク 1 (2)

というのも、このチームのリードユーザー(聴覚障害者)であるカサイさん、自ら手話サロンを共同運営されています。どうやったらもっといろんな人が手話を学びにきてくれるのか、学びたいと思うのか、がお悩みでした。
チームメンバーからでた意見としてはこんな感じ

・手話を学ぶきっかけづくりを生み出すこと
・その場の敷居を下げること
・エンタメ性を持たせて興味を湧かせること

やっぱりなかなか作れない接点を作ることや、そこをどれだけ楽しめるかなど、流れを整理してました。ちなみにこちらが運営されている手話サロンKnotさん。コロナ禍の影響で対面だったものがオンラインに変わったそうです。

3)BRAINSTORMING:聴覚障害者の課題を解決するアイデア出し

最後はメンバーを一部変更してブレインストーミング。
「手話を広めるためのアイデア」の糸口を探します。

名称未設定のアートワーク 2 (1)

手話の魅力を洗い出すところは個人的にも好きなところで。
世界観が広がって新しい世界を知ることができるというのは大きな魅力だなって勝手に思っています。コロナのことがきっかけで「志村けんを手話で表す時はアイーンのポーズ」というのは衝撃でもあったんですけど。

参加した感想もろもろ

と、ここまでワークを振り返ってみましたが、個人的な感想を。

・音のない世界での表現の仕方がとても難しい
自分がいかに音声による情報に頼っているか、改めて思い知らされた。本当、音って偉大だし、オンラインMTGでも音声のやりとりがあるからタイムラグがなくコミュニケーションの疎通ができるんだと感じた。

・情報の出力先がzoomの表情、zoomのチャット、UDトーク、自分のグラレコと多岐に渡り、情報のスイッチングがだいぶ大変だった
これは私はグラフィッカーとして描いているから思ったことなんですが、グラレコって相当「耳に頼ってるなぁ」と。描く先に見ている視線は最終的には自分のiPadになるので、その過程で規則性はあれど情報の出力先が多かったのは大変だった。ハコが違うので、自分が情報として繋げることに苦労。

・記録はもっと太いペンでやろう
2月くらいからiPadによるグラレコを実践しているんだが、いつも使用しているペンが本当に細くて「パッと見でわからない」と思った。ついつい情報を描き込もうとするクセが如実に出たことと、音声のないやりとりは本当に必要なことしか話さないので、自然と伝えるべきことがシャープになっていくんだなと思った。

こうやって、いろんなワークショップに参加させていただけてとてもありがたいです。日常に手話が当たり前のジェスチャーとして馴染んだらいいな。と改めて思いましたとさ。おしまい。

追記

主催のタキザワさんがレポートをあげてましたのでシェア

今度こそおしまい。

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