ヘアドネーションの認知度や関心の高さと共に考えること
「髪伸ばすことにしたんです。」
先日、記事を投稿した後に、何人かの友人や 美容師仲間からも、ヘアドネーションについての意見をもらうことがありました。
「髪、伸ばそうかなと思っています!」
「今日、ヘアドネーションしたいというお客様がいました!。」
など。
年々、認知度や興味関心が高くなってきているのを感じます。
数日前の日経新聞に 「ヘアドネーションって何?」という記事が。
アメリカで広がっていた活動を日本人美容師の 渡辺さんという方が日本に持ち帰り、2009年にNPO法人、JHD&Cを設立されたとのこと。
ヘアドネーションに賛同するサロンでは、 多い日は、6,7人が髪を寄付しに訪れ、 小中学生など若い提供者も多く、 夏休みの自由研究などをきっかけに認知が広まるケースもあるそうです。
SNSでの投稿も増えているので、認知がより加速している感もあります。
出来上がるまでに2〜3年
実際に、提供された髪の毛がウィッグとなるまでには2~3年かかるといいます。
一般的に、人の髪の毛は、 10万~15万本と言われます。 それを考えると、ウィッグの作成には、 かなり時間がかかることは想像がつきますが、
実際の工程は
集まった髪を、長さや色や状態に応じて手作業で仕分けし、国内の倉庫で保管された後、 海外の工場に送られます。 髪の殺菌・消毒の処理が終わってから、 職人が1本ずつ植えてウィッグの形に仕上げる…
時間も手間もかけながら、作られていることが わかります。
病気や先天性の脱毛症、不慮の事故などによる 怪我などから頭髪を失ってしまった子供たちに、無償で届けられるわけですが、 出来上がるまでに制作費も人手もそれなりにかかるため、制約もあるといいます。
なぜ、必要なのか
実際に脱毛症の経験のある方の声もありました。
「本当ならば、ウィッグを外している方が楽だけれど、つけずに外を歩くと、周囲の目線がすごい。そのために、ウイッグを使う。」
ウィッグを使う理由の多くが、 周囲の目線、それを回避する為…
ヘアドネーションを通じて 提供する側の人は、 誰かに喜んでもらって嬉しい、から 『なぜウィッグが必要なのか』という疑問につながれば… という様に、記事は締めくくられていました。
ヘアドネーション
様々な視点で、考えさせてもらい、気づくことがあります。
Aya Horiguchi
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