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どんな風にオーダーしたら、伝わるのだろう?

たまに、                  「美容師さんに、どう伝えたら良いかわからない。オーダーの仕方が悪いのかな。」   

と、相談されることがあります。

「いえ、それはあなただけの責任ではありません。」 


自分の髪の毛、頭皮について詳しく知ることが絶対?!

最近は、サロンで使うマイクロスコープが進化していて、髪の太さや量、毛穴の様子、頭皮の色、くまなくチェックすることが出来ます。

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↑ これは、以前とあるサロンで、私の頭皮、髪の状態をチェックしてもらった時のもの。    (良好でよかった。頭皮ケア!をと書いているのに、不良だったら、話しになりません笑)

こうやってモニターで、可視化されることで、普段見ることができない頭皮を見ることが出ます。

こういった機械が見るまでは、「わたしの髪、太めだと思う。多い方。クセ毛だよね。」と感覚的な認識でしたが、  

「髪の毛1本1本が、平均よりも太く、量も多いです。クセがあり、カラーなどの影響から、乾燥しやすくなっているため、広がりやすい。」   ということが、より明確にわかります。

機械が、髪の太さ、量、毛穴の状態、頭皮の乾燥や油分の状態などを計測し、その人にあったケア剤(シャンプーやトリートメントなど)についても 教えてくれたりもします。

ですが、                  機械が100%というわけではありません

お客様の好み、その日その時の微妙な気分までは、なかなか察してくれません。       好きな香りや好みの力加減など、感覚に関わることは、やはり美容師さんとのコミュニケーションがあって成り立ちます。  


プロならではのオーダー

知り合いの美容師さんに、カットして欲しいと頼まれて、カットをしていた時に、

「セニング(すきバサミ)を使わないで切ってほしい。」というオーダーがありました。   

セニングで間引くと、髪の断面から傷みやすくなって、まとまらないし、すぐに枝毛が発生する!という経験から、のオーダーです。

美容師ならでは、自分の髪質をよくわかった上でのオーダーです。              では、美容師全員がそうか?というと意外とそうでもありません。

お客様のカットには、めちゃくちゃこだわるけれど、自分のことは案外ざっくり。という人もいます。これは嫌だけど、それ以外はなんでもいい。

あとは、スタイリングスキルがあるから大丈夫!という人もいるかもしれません。


大事なことはコミュニケーションを重ねること

お客様に、自身の髪や頭皮の状態を理解してもらうことはとても大事です。          サロンでのケアができるのは年に数回。    お家でのケアの方が圧倒的に回数も多いので、 現状を知ってもらい、ベストな方法をしてもらうためです。

ただし、オーダーの仕方を、うまくなってもらう必要はなく、自分の好きな雰囲気や、なってみたいイメージ。普段、どんなスタイリングをしているのか。やっているケアの方法を伝えられれば良いと思っています。

それに対して、美容師が向き合い、その方に合うやり方、技術、ケア知識の提供をし続けることが大事。

そして、お客様が気づいていないこと伝え、  新たな魅力を引き出していくこと、お客様の喜びにつながることが、美容師の醍醐味だと思っています。

オーダーがうまくなることよりも、自分自身の好みや気分、を伝えられるのがベスト!   

その信頼関係を相互に築く気持ちが、大事なのでは?と考えます。


Aya Horiguchi



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