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髪を切るだけが仕事ではない、と言われる理由

数日前の新聞にあった、あるノンフィクション 作家の記事を読みました。

5年お世話になった美容師がほかの店に移ることに。いなくなると思っていなかったので不意打ちでショックだと。

その担当してもらった5年の間に様々な変化が あり、ささやかな変化にも気づいてくれる存在である、その美容師を人生の証人である、とも書いていました。

家族でも、友人でも仕事相手でもない間柄。

美容師側から見れば、            お客様、顧客、となりますが、        美容師のことを、カットしてくれる、髪をきれいにしてくれるだけの人ではなく、       定期的に会い、緩やかなつながりの中で    支えてくれている存在として感じている。  

そう感じるお客様がいることを、全国の美容師が知ったら、みんな喜ぶなぁと、心が温かくなるのを感じました。



嬉しいことは、たくさんあります。  

子供のころから通ってくれるお客様が成長し、 成人式当日に着付けやヘアメイクの予約をしてくれたり、スーツ姿を見せに来てくれたり、   就職の相談や、結婚の報告をしてくれたり。  出産後、お子さんと一緒に会いに来てくれたり。

「遠くに住む親戚よりも、よく会っている。」「親戚っていうか、第二のお母さんの様なお姉さんの様な、見守ってくれる存在。」

そんな言葉をかけてもらうこともありました。

私が最初に就職したサロンの先生は、    「〇〇さんの娘さんの成人式やお孫さんの七五三も着付けとセットをした。」

など、家族何代かに渡って、関わっていることを楽しそうに話されていたことがありました。


お客様のそばを歩くことができる仕事でもあり、お客様のライフステージをより身近に感じ、  関われるというのも、美容師の醍醐味であり、 素敵なことだと感じます。

短い期間であったとしても、その方の人生の  ある期間に関われるというのは、       ご縁でもあります。


お客様に直接、触れる仕事でもあり、     日常生活の中でのちょっとした変化も気づけたり人生のイベントに立ち会うこともある。

美容師の仕事は、ただ髪を切るだけの仕事ではない。

冒頭の作家の記事から、           お客様の視点、美容師の仕事の魅力を再認識させてもらいました。


Aya Horiguchi



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