要因と原因を使い分けられますか?
早く誰か飲みに誘ってください。藤田です。
さて、今回は「要因と原因の違いと使い方」というテーマでお話させていただきます。
特に指導系をされてる方は耳の穴をかっぽじって開けて読んだ方がいいと思います。
要因:出来事が起こるのに必要な複数の要素
原因:物事を引き起こす元となる一つの要素
これだと少し難しいので、要因と原因を分けてそれぞれ見ていきます。
〈要因〉
出来事が起こるのに必要な複数の要素
~表現方法~
・成功の要因 ・外的要因 etc…
使い方としてはこんな感じですよね。
~類義語~
きっかけ、引き金、トリガー、発端
ここで「要因」の抑えておくべきポイントは、マイナスでもプラスの意味でも使われるということです。
類義語を用いると、成功のきっかけ、戦争の引き金がいい例です。
もう一つのポイントは、最初にもある通り、複数の要素があるということ。成功のきっかけも戦争の引き金も一つじゃないですよね。
次に原因を見ていきましょう。
〈原因〉
物事を引き起こす元となる一つの要素
~表現方法~
・原因究明 ・原因を突き止める。 etc…
こちらもこんな感じです。
~類義語~
原則、原型、もともとの〜
「原因」の対義語は「結果」です。
「原因」のポイントは、マイナスの場合がほとんどという点です。
「要因」との分かりやすい違いは、要素が複数あるか一つかの話なのです。
ここで少しまとめると…
「居眠り運転による事故」があったとしましょう。この事故の「要因と原因」はなんでしょう。
少し考えてみてください。
原因は「居眠り」で、要因は「疲れていた、長時間の運転など」です。
結果に直接的なのが原因なので、居眠りが原因になることが分かります。
少し難しい質問をします。
それでは「居眠り」の「要因と原因」はなんでしょう。
原因が「疲れていた、長時間の運転」で、要因が「睡眠不足、距離が遠い」です。
こうやって、原因と要因がズレていくことがわかりますか?
これは「目的と手段」というワードと同じ考え方です。
サッカーで失点したのであれば、チームと個人の要因と原因をそれぞれ分けて考えなければいけません。(全部で4つのセグメント)
チームの要因、チームの原因、個人の要因、個人の原因、こうして分けると、何を解決して、何から改善すれば良いのかが見えやすくなり、練習も組みやすくなります。
ミドルシュートで失点したのであれば、原因はプレスをかけなかったこととすると、要因はラインの押し上げの遅さ、誰がボールに行くのか、キーパーのポジション…となります。
ただ、要因にはポジティブな要素もどこかにはあるので、見逃さないことが大切です。
原因はすぐにわかります。しかし、要因は少し考えないとわかりにくい。こういった違いもあります。
だから、原因を間違えると、なかなか課題の解決には至らなくなってしまうため、慎重さも必要になってきます。
まとめると、
要因の改善で原因は解決する。
原因の解決で結果が変わる。
結構すごいこと言ってると思います。
自分の日々の生活に置き換えて、課題の解決をしてみてください。
ではまた!
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