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「日々の目標設定」導入の効用:学習計画の質を改善・モチベーションアップ

今回は、少人数ながらも高い合格率を誇るヘウレーカで必ず取り組んでいる「日々の目標設定」の重要性とその効果についての記事になります。ただのタスク管理で終わらせずに、目標設定までアップグレードしている理由について深堀をしていこうと思います。

今回の記事では、あくまでも中高生を例にしておりますが、皆さんの知恵を活用して頂き、後輩育成や普段の仕事に置き換えて頂き、より活用の幅を広げて頂ければと思います。

今回、「日々の目標設定」をテーマにした理由は3つあります。
① 目標設定が重要な理由まで説明をされたことがある人が少ない
② 「学習の質」の向上に直結
③ 成功体験が蓄積でき、モチベーションアップに貢献

早速、それぞれの項目について話をしていきます。

限りある時間を有効活用するための目標設定

まず、目標設定が重要な理由について説明します。結論から言うと、時間という資源が有限であるからです。このため、「優先順位」「1つのタスクに要する時間」の管理を徹底的に行う必要があります。

例えば、明日数学のテストがあるとしましょう。この時、一般的には24時間全てを数学の勉強に費やしたりはしません。睡眠・食事・学校・塾など、数学のテスト勉強以外にもすべきことは山ほどあります。ですから、一日のなかでテスト勉強に費やせる時間を算出し、この時間内でテストでより良い点数を取るための「最適な学習」を行うはずです。

つまり、テスト勉強以外にもすべきことがたくさんあるからこそ、日々行う学習にも順位付けをし、重要なものから取り組む必要があるのです。一言でまとめるなら、「限られた時間で最高のパフォーマンスを発揮するため」と言えます。

上記の例では、1日が24時間しかないという意味での時間的資源が有限である話でした。この時間的資源は、人間には寿命があるという事にも拡張可能です。生きているうちにやりたいことや成し遂げたいことが山ほどあっても、一生のうちに取り組めるものには限界があるります。だからこそ、我々は山ほどある選択肢から今日すべきことを戦略的に決めるべきで、そのための「日々の目標設定」です。

目標設定が、学習計画の質の向上に直結

ここからは、日々の目標設定を取り入れることが、学習計画の質の向上にどのように繋がっていくのかを説明します。

まず、目標設定は学習計画の質を向上させる仕組みのファーストステップです。なぜなら、学習計画の改善点は、設定した目標と実際の学習とのギャップから導き出されるからです。

例えば、英単語30分で50個を覚えると目標設定をしたとします。そして、実際に学習した内容と設定した目標を比較することで「30分で覚えられる英単語の個数は50個が最適だったのか?」の分析が可能になり、改善点を洗い出すことができます。ここで出てきた改善点を、次回の学習から対処することが「学習計画の質」の向上になります。

上記のようなサイクルを日々積み重ねることで、「学習計画の質」を日々改善していきます。つまり、目標設定は「学習計画の質」を高めるためのファーストステップだと言えます。

成功体験の蓄積でモチベーション維持

最後に、日々の目標設定を導入することで、モチベーションアップが可能になります。

特に受験までの時間がある低学年ほど、モチベーションアップは難しい一方で、継続的な成長のためには必要不可欠です。そこで、生徒が日々の学習での成功体験を蓄積することで、学習意欲を掻き立てる環境を作ることもまた、我々の役目であると考えています。

成功体験には様々な種類があります。最も分かりやすいものでは、学校の定期テストや模試の成績で目標を設定し、その達成状況を計測するものがありますが、これらは年に数回しかないものなので、これだけではモチベーションアップをすることは困難なことがあります。

このような場合、年に数回のテストに固執するのではなく、日常的に成功体験を積んだことを「実感」できる機会を作れば良いのです。例えば、英単語の覚え方で〇〇という工夫をして30分で50個覚える。といった目標設定をします。この目標に対する成果を測定するだけでも、成功体験を得ることは十分可能です。

上記のように、日々の学習に目標設定を導入することによる成功体験の蓄積は、モチベーションアップに大いに役立ちます。加えて、日々の目標設定でより高い目標にチャレンジする習慣を身に着けられると、集中力が続くようになり、密度の濃い学習にも繋がります。

次回に向けて

ここまで、「日々の目標設定」の重要性とその効果についてお話ししてきました。ヘウレーカの生徒は、Gmap-cという目標設定を活用したツールを導入して、「学習の質」を日々追求しています。次回からは、実際にGmap-cを例にとり、具体的に「学習の質」を高める取り組みをより詳細にご紹介してきたいと思います。

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