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暑熱順化トレーニングのススメ

気象庁の3カ月予報では、今年6-8月の気温は平年より高いとされています。
これからの時期には湿度もあがり、汗が渇きにくく熱中症にさらになりやすくなります。

また外出自粛の影響で、生活リズムが乱れていたり、体力が落ちていることがあるので、少しの運動でも体への負担が大きくなります。
そのため、この時期の運動は、徐々にならして水分補給をしっかりとることが重要です。

そこで、今回は本格的な夏に備えて今から始める「暑熱順化トレーニング」というものをご紹介します。

暑熱順化トレーニングとは、体を暑さに慣らして、暑さへの耐性を作るためのトレーニングです。
消防隊は主に夏の消防活動における熱中症予防や身体トレーニングの観点から、5月上旬ぐらいからこの暑熱順化トレーニングを実施しているといいます。
消防隊の暑熱順化トレーニングは、消防服などを着用して 30分~45分ほどの中程度以上の強度の運動を実施する内容で、行われています。
我々もこの時期から取り組むことで、体力の落ちてしまった体に無理なく、長いスパンで徐々に運動負荷をかけることができます。

具体的なメニューは以下のとおりです。

トレーニング

暑熱順化のトレーニングの効果としては、汗をかきやすくなったり、皮膚の血流がよくなったりすることで、体に蓄積しやすい熱を外に逃がすことができます。

逆に、暑熱順化が十分になされていないと、汗をかきにくくなり気化熱で体の熱を奪えないようになってしまったり、皮膚にいく血流が少ないままなので、体の表面で血液を冷やせなくなったりして、体の中に熱がこもりやすくなり熱中症のリスクが上がってしまいます。

人間はもともと体で作った熱を外に放出する生き物です。冬の間は、気温が低いので放熱することよりも体表で冷やされたり、冷たい空気を呼吸で取り入れることにより熱を低コストで奪ってもらっているのですが、夏の間はそうはいきません。積極的、効率的に熱を捨てる体を作るためのトレーニングを意識して行うことで、毎年暑くなる日本の夏を乗り切るカラダを手に入れましょう。

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