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朗報!!ついに人類が「欲望」から解放される方法がわかりました。

こんにちは。らいおんです。
最近とっても暇でして、、(苦笑)
暇つぶしを探していたところ、知人がSNSで呟いていた投稿に目が止まり、コメントしてみようかなぁと思ったのですが、議論に発展すると面倒なので(天邪鬼w)ブログに書くことにしました。

今日のテーマは筆者が以前から割と気になっている「欲望」についてです。
この「欲望」ですが、NHKで毎年お正月に放送している「欲望の資本主義」などでも取り上げられる中心テーマでして、このブログのテーマでもある「人類(ホモ・サピエンス)がこの地球で存続できるかどうか」を握る鍵でもあります。
つまり、「欲望」が人類をここまで発展させた「資本主義」を動かす原動力になっていることは間違いわけですが、この「欲望」のおかげで人類は滅亡の危機に瀕しているいるわけです。そして「欲望」は人類の根源的なエネルギーなので、それを人類はうまくコントロールできない、と言う点が厄介なわけです。
上記の「欲望の資本主義」のシリーズの中でも、世界中の知性たちがこの「欲望」をいかにコントロールしながら人類が持続可能性を保てるのかについて延々議論しているわけですが、明確な答えは出てこない、それくらい厄介なテーマなわけです。
今回のブログの発端となった知人の投稿の趣旨は以下の通りです。

今の資本主義への批判というのは、人間のモノへの欲望には物理的な限界がある一方で、カネへの欲望には際限がないので、その際限なき欲望をエネルギーとして資本主義は無限の拡張運動を続けている。この無限の拡張運動をどこかで抑えないと、社会を分断し地球環境を破壊して、人類社会の持続可能性が失われてしまう・・・ということだと思います。
只、資本主義の運動が無限であるということと、それを支えるエネルギーである欲望が無限であることとは違うと思っている、要は人間のカネへの欲望には限りがあるのではないかと考えています。
年収と幸福度の関係については、経済心理学・行動経済学者でノーベル経済学賞受賞者でもあるプリンストン大学名誉教授のダニエル・カーネマンらが、2008-2009年にアメリカで45万人を対象に電話調査を実施して年収と幸福度の関係を分析した結果、「収入と幸福度は比例するが、年収7万5千ドルで幸福度はほぼ頭打ちになる」との研究結果を発表しました。
人間のカネへの欲望の限界点として、この調査が引き合いに出されることがよくありますが、これについて実感として納得感を持っている人は少ないのではないでしょうか?もし仮に7万5千ドルで幸福度が低減するとしても、カネへの欲望はそれ以降もなくなることはないと思います。

ここで知人は大変重要な指摘をしています。「幸福度<欲望」つまり、人は幸福よりも欲望を満たすことを優先しているのではないか?と言うことです。

また、知人はここから日本人にはなぜアメリカのような突出したお金持ちがいないのか?という問いについて考えを進めます。

理由は分からないが、日本で少なくとも金融で大成功する人が少ないのは、数十億円くらい金融資産ができると、大概の日本人はそこで満足してしまい、引退してしまう。だから、金融資産で百億円以上持っている人は非常に少ない。逆に、これがアメリカ人だと、数十億円は単なる通過点で、その先の数百億円、数千億円というのが視野に入っていて、もうここまででOKというゴールがないように思う。
アメリカ人のウォールストリート的なビジネスパーソンというのは、資本主義というゲームに勝った証を求めて戦っているのであり、その尺度がおカネであって、おカネそのものに関心があるのではないのかも知れないということです。単に数字で表されるおカネという指標が一番分かりやすいからそれを使っているだけで。
その時に、社会学者のシュンペーターが『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中で言っている、「アメリカの資本主義というのはスポーツの一種だ」というのを思い出しました。アメリカでは「成功」とか「勝利」とか「英雄」とかいうのが人間を動かす大きなドライビングフォースになっていることと、成功にこだわるアメリカ人がおカネにこだわることとは、同値なのではないかと。

これも大変面白い分析だと思います。
以上の知人の投稿を受けて筆者の考えを述べたいと思います。

実はほとんどの人は幸福について深く考えていない

最初の指摘にある人は幸福よりも欲望を満たすことを優先しているのではないか?(幸福度<欲望)と言う仮説ですが、これを聞いて違和感を感じる人もいると思います。

以前このブログでも取り上げましたが「人は何のために生きるのか?」その究極の答えは「幸せになるため」だと思います。したがって、人類にとって最大最も価値が高いのは「幸福度」になるはずです。

しかし現実は必ずしもそうなっていないようです。とっても不思議ですね。
少なくとも欲望の最大の対象であるカネに関しては、上記で紹介したダニエル・カーネマンら明らかにしたように「一定以上の収入になると幸福度は比例しなくなる」と言う調査結果や、幸福学の研究で有名な慶應大学の前野隆司さんも述べているように、所得などの「地位財(周囲との比較により満足を得るもの)」は幸福の持続性が低く(下図)、そしてこれら必ずしも幸福に直結しないものを過大に評価し、それを追い求めてしまう傾向「フォーカスイリュージョン」に囚われているうちは「誤った幸せのループ」と「不幸せの悪循環のループ」に囚われてしまい、「幸せの好循環ループ」へ移行できないと述べています(下図)。

出典:幸せのメカニズム(前野隆司,講談社現代新書)
出典:幸せのメカニズム(前野隆司,講談社現代新書)

したがって理性的に考えれば、カネで欲望を満たすことの限界と、それが逆に人を不幸にする可能性があることが理解できるはずなので、「幸せになりたかったらカネに対する欲望をセーブした方がいい!」となるはずです。

しかし、繰り返しますが、現実はそうなっていない。。

筆者は多くの人が幸福よりも欲望を満たすことを優先しているのではないか?(幸福度<欲望)と考える理由の一つは、多くの人は「幸せ」と言う言葉や「幸せになりたい」とよく口にするものの、実は上記のような「幸せのメカニズム」「幸せとお金の関係」についてしっかり考え、学ぶことをしていない、つまり「幸せについて深く考えていない」ことに原因があるのではないかと思っています。

ただし、お金や欲望が人を幸せにしないことは仏教やキリスト教など世界中のあらゆる宗教において欲望を禁じていることからも明らかなはずなのですが、、、ただしわかっちゃいるけどやめられない!と言うのが「欲望」の厄介なところですね。
この正体が掴みづらいのっぺらぼうのように不気味な「欲望」の正体についてもう少し迫ってみたいと思います。

「欲望」の正体は「歪んだ自己愛(ナルシシズム)」である

上記で紹介した知人の投稿の後半部分で書かれている通り、カネは「成功」や「勝利」をわかりやすく測る指標であり、それらを求める人はカネにこだわるわけです。
「成功」や「勝利」によって得られるものも上記で説明した典型的な「地位財」なので、それでは人は幸せにならないわけですが、人はなぜその「欲望」を抑えることができないのでしょうか?
著者は、その原因を「歪んだ自己愛(ナルシシズム)」にあると考えます。
「歪んだ自己愛(ナルシシズム)」については以前のブログでも解説していますが、その根本には自己不安と自己不全があります。

社会心理学者もエーリヒ・フロムが述べているように「ナルシスティックな人間は、自分自身をあまりに愛しすぎているかのように見えるが、実際には、真の自己を愛せず、それをなんとか埋め合わせ、ごまかそうとしているのである。」つまり、自己不安や自己不全を何とか打ち消そうとして、自分を過度に愛するポーズを取っているのです。
そして、それが他人への依存や支配へ人を駆り立てます。これが「欲望」の正体ではないでしょうか?
したがって、逆に真の自己を愛することができれば、他人と比較において「成功」や「勝利」を得る必要はないわけで、カネなどの「地位財」を獲得して欲望を満たす必要もなくなります。
つまり人類は「欲望」から解放されるのです(たぶんw)
もちろん最初に述べた通り「欲望」が人類をここまで発展させてきた原動力である事実は変わりません。つまり、全ての人間が「欲望」から解放されたら人類はこれ以上発展しないのでは?とおっしゃる方もいると思います。
この辺りはまた別のブログで深堀してみたいと思います。

さて、ここまで本ブログのテーマである「エナジーワーク」について一切触れてないわけですが(苦笑)、最後に一言。
筆者が実践するエナジーワークは、くどいようですが上記の自己不安と自己不全から人々を解放し(癒して)真の自己を愛する行為です。
したがって、近い未来にNHKスペシャル「欲望の資本主義」シリーズで「欲望」の解決方法としてエナジーワークが特集されることを楽しみにしたいと思います。NHKの関係者の皆さん、その際は是非らいおんまでご連絡ください(絶対、ないけど、、w)(おしまい)

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その他、このプロジェクト立ち上げ経緯などは以下の記事もご覧ください。

*記事に記載した内容はあくまで個人の見解であり、記事に記載した団体等の公式見解ではありません


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