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あなたの街がクルーズ船に変わる瞬間


今朝のビデオでは、
空気感染の話をした。


医療の用語においてエアロゾル感染は、
厳密には、空気感染ではない。


感染の可能性を一人でも減らすべく
あえて、「空気感染の一種」と言う
必要があると思って話をした。


一種の誇張法である。


なぜ、そうしたかと言うと、
一番怖いのが、(善悪)二元論だからだ。


「私は、AではなくてB、だから大丈夫」


大変な時ほど、忙しい時ほど、
そういう風に考えてしまう。


なぜなら、そうすると、面倒な
新しい行動をしなくてすむからだ。


だけれども、危機的な状況では、
「今は、Bだけど、Aになる」可能性もあると
留保する必要がある。



たとえば、


最近まで、中国の各都市の住民も、
私は、武漢市民ではないから
大丈夫だと思っていた。


だけど、外出禁止令が施行されて、
多くの都市では街の外に出れなくなった。



そして、日本も、いま、


「クルーズ船の人は日本に入れるな!」
「かわいそうだから日本に入れよう!」


そんな議論がある。


だが、今は、外から眺めている
クルーズ船だけど、


住んでいる街がクルーズ船になる
可能性はないとはいえない。


3週間前、中国全土は、

「武漢の人は来るな」
「武漢の頑張れ」

と応援していたのだ。


これが日本では起きるとは、
今の段階では思ってはいない。


だけども、それが起きる
可能性はなくはない。


その可能性を放棄することは、
Bだから大丈夫という罠にはまる。


起きるとすれば、3月だ。



もちろん、これは
最悪のシナリオの話。


そのシナリオにならぬように、
私個人にできる最大のことをしよう
と思っている。


かのノストラダムスは、
ペスト医者の帽子のマスクの中に
殺菌のハーブを入れて診療した。


その時代のことを想起するのは、
時代遅れと思われるかもしれない。


変な奴だと思ってくれて大丈夫。

私は、ペストと何千年も戦ってきた
ハーバリストの叡智の体系から、


今、必要なものを拾い上げたいと思っている。


「新しい未来は、
過去に遡行することでしか、
創造することはできない」(P・ヴァレリー)。


ちなみに、途中途中、深刻な顔をするのが、
いやだから、笑っている。


不謹慎だと思う人もいるかもだけど、
ご容赦いただければと思う。


笑う角には福きたる。


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