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ひたすら歩くこと

だいぶ前になりますが、私の友人に久しぶりに会いました。以前は、だいぶ恰幅が良かったのですが、かなりスマートになっていたので、どうしたのかと尋ねました。すると、

「ただ、毎日会社の昼休みに、40分くらい歩いただけだよ」

と話していました。詳しく聞いてみると、本当に他のことは何もしないで、もっぱら歩きつづけたそうです。そうか歩くだけでこんなにスマートになるんだと思って、私もやってみました。ただ歩くだけでは、つまらないと思って歩数計を購入して、毎日歩いた歩数を記録しました。今日は1万歩超えたとひとりで喜んでいたことがありました。

また、他の友人は、『ウオーキングクラブ』とかいう名前のサークルの会長をやっていました。歩くことはとても良いのだと力説していたのを思い出します。

歩くことは本当にたくさんの効果があるのです。

私が、スポーツセンターに通って、汗をかいて気持ちがいいよと話すと、よく友人が運動をすると活性酸素が増えるのでよくないよと言われました。そうなのかな? と私は半信半疑に思っていました。

確かに、運動をやりすぎると活性酸素は増えます。ですが体は、同時に抗酸化物質も多くつくってくれます。適度な運動であればやった方が良いのです。

糖分を減らしなさいとよく言われますが、それは、体で使いきれないサビが、細胞を糖化させるからです。簡単にいうと細胞がサビるのです。歩くことで、糖を使えば、サビの原因である使いきれない糖も消費してくれるでしょう。

歩くことは、ホルモンバランスを整えるという効果もあります。

歩くことは、適度な運動につながり、若返りホルモン、やる気ホルモン、長寿ホルモン、幸せホルモンなどを増やしてくれます。

ここで、若返りホルモンはDHEA、やる気ホルモンはテストステロン、長寿ホルモンはメラトニン、幸せホルモンはセロトニンです。

歩き過ぎれば、ストレスホルモンのコルチゾールが増えますので、心地よいなと感じる程度の適度な歩きをお勧めします。

歩くことで、内臓脂肪が減ってくれば、脂肪細胞から善玉ホルモンが増えます。

つまり歩くことで良いホルモンが増えて、悪いホルモンが出にくくなるというわけです。

体をエネルギーに満ちた健康状態にするには、よく動き、よく休み、体に良いものをお腹が空いた時に体と対話しながら食べることです。

この中のよく休みが、つまり良質な睡眠が不足しがちなのが現代の都会生活です。夜遅くなりがちで、朝は急いで出勤という生活が多いのではないでしょうか? この良質な睡眠を得るのはメラトニンの働きが重要です。

メラトニンは光の影響を受け夜になると分泌量が増えます。真夜中にたくさん分泌され体内時計を調整しています。ですから、朝、光をいっぱい浴びてメラトニンの分泌を止めることが大事です。そうすることで、夜、暗くなると自然にしっかり分泌されて良質な睡眠を得ることができます。

ですので、夜はなるべく明るい光を浴びない方が良いのです。テレビ、スマホ、パソコン、部屋の照明などから、明るい光を浴びない工夫が良質な睡眠に導きます。そして朝は、まず、はじめに寝たままでも良いので、窓を開けて朝の光を部屋に入れることが大切です。 さらに、朝、散歩することで、しっかりセロトニンを分泌すれば、自然に夜は眠くなり良質な睡眠へと導いてくれることでしょう。

次に歩くことは脳にも

・脳の血液の流れがよくなる。

・神経細胞も活発になって新たな神経細胞も生まれる。

・骨に負担がかかり、骨から脳に良いホルモンがでる。

の三つの効果があります。

実は、この骨から出ているホルモンは、『オステオカルシン』というもので、骨でつくられます。血流にのって脳にたどり着いて、脳の海馬の働きを活性化します。この海馬は、新しい記憶を一旦記憶する短期記憶を司っています。さらに、この『オステオカルシン』が増えることで、やる気、筋力、社会性などと関わっている『テストストレン』も増えるのです。

この骨からでる『オステオポン』というホルモンもあります。これは、造血幹細胞を活性化し、白血球も増やし、免疫力を高めてくれることもわかっています。


とにかく、歩くことは今回あげた以外にも多くの効果があることがわかってきています。歩くことを習慣にして歩いた歩数を測ることも良いですが姿勢をよくして歩けば効果はさらに上がることでしょう。














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