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【仕事】社内SEのおしごと

私の経歴

noteのプロフィール欄に記載しているとおり、大学卒業後に某金融系子会社のSEをしていました。
SEのジャンルとしては、アプリケーションエンジニアですが、取り扱う言語&機器はCOBOL汎用機でかなりマイナージャンルでした。

やや適性があったのか、激務もこなし、8年。
いつのまにか、プログラム設計ではなく、アプリケーションのUI設計(ユーザーが扱う画面や機能の仕様を決める)を担当していた。
とはいえ、ずっと同じシステム。日本の金融系システムはとにかくデカくて古いものが多く、難解な過去の仕様を読み解き、いかに影響少なく改修するかを考える毎日である。
さながらいつ工事が終わるかわからない「サクラダファミリア」の大工のような気分にさらされる。(妄想ですが。笑)

私の性格は飽きっぽい。これから30年以上もシステム、しかも同じものを担当するのはイヤだなぁ。と思い、転職した。

当時、まだ30歳になったばかりだったのと、SEといっても顧客折衝・調整ばかりだったので、思い切って全く別業界の「総合職」へ。

転職先では、採用時に営業や総務(営業支援・事務企画など)で話が進んでいたのだが…
いざ働き始めると配属先は、なんと社内基盤担当、いわゆる「社内SE」と呼ばれている役職だった。

まじかよ・・・
しかも前職SEっていっても、マイナー過ぎる機械と言語のシステムだから、全くわかんないんだけど…

Windows10のバージョン?サポート切れ?何ソレ?って、もはや普通以下のPC知識から、転職スタートを切ったのだった。
※アプリケーションのエンジニアって、言い訳になるけど機器そのものの知識って案外ゼロだったりするのよね…いや、自分だけか、トホホ…

社内SEって何やるの?

知識ゼロベースでスタートした転職先だが、早6年。
担当する仕事は色々変わったが、所属は変わらず。
で、「社内SEって…何やるの?」っていうと、ある意味何でも屋
 
例えばこんなこと↓↓
 ・社内ネットワークの管理・運用
 ・社内PC&プリンタ等の機器管理・運用
 ・社内システムの管理・運用
 ・社内DXの推進

カンタンに箇条書きしたけど、この「管理・運用」ってのが曲者

社員が利用しているPCやプリンタ等の機器って、一般的には4~5年程度で買い替えが必要で、ある程度大きい組織だと毎年数百台以上の規模で購入・入替しなければならないことが多い。
このような動きを「機器更改」と言いますが、動かす金額も大きいし、時流に合ったスペックや新しい働き方に対応できるPC仕様を考えないといけないのでなかなかにストレス(上長への内容説明、社員への説明もめんどい!)

前述の検討に時間を割きたいのに、日々社員から寄せられる「PCの使い方」に関する問い合わせにも対応しなければならない。(「パソコンの動きが悪い!」「なんか変なメッセージ出てるけど大丈夫!?」などなど…)

ひどいとデスクトップPCの「(電源)ケーブル外したら、PCが動かなくなった」という信じられない問い合わせもあった。
まあ、その人は、外したケーブルが「電源ケーブルって認識が無かった」んだけど…
普通わかると思うでしょ?電話での問い合わせだったから、まさか外したといっていたケーブルがデスクトップ型PCの「電源ケーブル」を指すとは思わず、会話が噛み合わないことこの上なし!

さらに追い打ちとして、イマドキの「DX」「ペーパーレス」「リモートワーク」がトドメのラッシュをかける!
これらの相談や新しいDX関連の新しいソリューションを導入(現実的なコストで実現)するための業務設計や構築が任されたりと…

etc,etc,etc…(白目)

チームで行っているとはいえ、「DX」「新しい働き方」が絡んできている昨今は、本当何でも首突っ込んで、色々なことに関わる機会が増えました。

これも時代だね…令和ハンパないですよ。(苦笑

問われるこれからの社員の質

「便利なソリューション」=「道具」が増えた世の中ですが、新しい道具が次々に登場して、ビジネス現場はついていくのに必死です。

画期的な新しい道具を入れても、それを「使いこなす社員」と「使いこなせない社員」がどんどん二極化している傾向で、特にやっかいなのが後者の社員。

昔から「システムやパソコンはよくわからん!」「世代的についていけないんだ、だから教えてくれ!」と、マニュアルも読まずに当たり前の権利として社内SE部門に問い合わせしてくる人がいる。

「業務遂行に必須な道具を使いこなせない=仕事ができない」って図式になってしまうのに、PCやシステムは何故か許される風潮。

これホントなんでなんでしょうね…
「わからないことは、まず自分で調べろ」っていうのに、PC関連は調べずに問い合わせOKな感じ。
仕事のチャットツールを個人のスマートフォンにインストールするのも、代行でやったりしますし。。。(ストアアプリでダウンロード&インストールするだけなのにね。)

一目マニュアルを見れば問い合わせも不要なことを、普通に聞いてくるので、さながら日中はコールセンターになる日もある社内システム部門。
ものすごい効率悪い。

システム関係のソリューションは日進月歩で、日々進化している。
どんどん便利な道具がでてきて、それを業務にうまく入れられるように適用していなかければならない。

これからはさらにこのスピードが上がっていくでしょう。

今は前述のような「PCニガテ」社員がどこの企業にも一定数いるでしょうから、新しい道具を導入するたびに懇切丁寧な説明やマニュアルを作成する必要があると思います。そういうものを求める社員は、年功序列である程度高いポジションに多い傾向にあるとも言えますし。

しかし、いつかはそのような社員が淘汰されて、自力で道具を習得しなければならないときが来ると思う。

自分はそのとき、「ついていけない、お荷物なオジサン」にならないように頑張らないといけない。

なんて、つらつらと書き連ねてみた、お仕事雑記。

だって、自分は「へっぽこ社内SE」ですからね。
まだまだ修行中!自己研鑽するためにも戒めに記録しときます。


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