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校正の観点

こんにちは。
今日は校正についてお話します。

私たち編集者は,中身をチェックして整理するプロですので,前提として執筆校正も両方できるスキルを持っていなければなりません。

執筆者が書いた原稿をチェックし,修正する必要があれば自ら直したり,時間がなければその場でリライトすることもあります。

校正も同様で,校正者が送ってくれる校正結果に加えて,担当編集者自身も校正をします。

校正は「観点別に何周もする」ことが基本です。

このようにすることで,効率的に,かつミスを漏れなく潰すことができます。

ポイントは,優先度が高い観点から順番に見ることです。

英語の学参を例に説明します。

校正の結果,以下のような赤字ゲラが完成したとします。
↓↓

*中身はダミーです。

上の赤字ですが,観点別に色分けすると,次のようになります。

優先度が高い順に,
ピンク:解き直し
青:スペルチェック
 *目視のほか,ワードのスペルチェック機能を使用
緑:指示文のチェック
 *指示文や設問文の【常体・敬体の統一】も合わせてチェック
茶:文末のチェック
 *句点やピリオド抜けがないか,疑問文の文末がピリオドになっていないか。
黄:体裁のチェック
 *字下げそのほかレイアウト等のチェック。

上記のポイントは,校正の観点としてはすべて当たり前の項目なのですが,これらを一度にチェックしようとすると必ず見落としが発生します。

そのため,1つの観点で1周,次の観点でもう1周,…というようにチェックするのが効果的です。

校正の際にたまにある「校正チェックリスト」は,このためにあります。


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