マーガリンはなぜ危険なのか?

マーガリンはなぜ危険なのか?

「バターが絹なら、マーガリンはナイロン」

これ30年前のマーガリンの広告文です。

今考えると大変な謳い文句ですね。

今回は「植物性だからヘルシー♪♪♪」

そんな勘違いをいまだにしているあなた、この記事を見て考えを改めてください!!

まず何が危険なのか?今日お伝えするのは

①リノール酸(オメガ6系)が豊富

②消化しにくい

③活性酸素

3つになります。

順番に解説していきますが、その前にマーガリンについて簡単に知っておく必要があります。

マーガリンとは?

マーガリンとは、トランス脂肪酸です。

ん?トランス脂肪酸って何?って聞こえてきそうですね。笑

トランス脂肪酸とは、常温で液体の油脂(サラダ油や菜種油、パーム油などのリノール酸の豊富な油脂類)に水素を添加し、バターのように常温で固体の物質に変えたものです。よく見るマーガリンを想像してもらえればいいと思います。マーガリンは元々、サラダ油のようにサラサラの液体状の油なんです。

「なぜそんな事するの?」

これは、食品産業のことを知る必要があるのですが、簡単にメリットを説明すると

「大量生産できる」「安い」「酸化しにくい」

「腐りにくい」「保存が効く」

といった感じで、使い勝手がよく特に食品加工の現場活躍してきました。

一見メリットしかないように思えるトランス脂肪酸ですが、便利なものには裏がある。ちゃんとデメリットもあります。トランス脂肪酸の取りすぎによるリスクには、

アルツハイマー・認知症・動脈硬化・循環器系疾患のリスク・LDLコレステロール増加・HDLコレステロール低下

などの問題が挙げられます。

①リノール酸(オメガ6系)が豊富

※豊富って書くとメリットに聞こえるかもしれませんが、すみません。これはメリットではありません❌

トランス脂肪酸については前の項でお話ししましたが、今度は「リノール酸って何?」って聞こえてきそうです。

リノール酸とは必須脂肪酸といって、体内で作ることができず、食事から摂取する必要のある脂肪酸のことです。”オメガ6系”と呼ばれます。

この必須脂肪酸にはもう一つ種類があります。それがαリノレン酸です。こちらは”オメガ3系”と呼ばれます。

このオメガ6系と3系の関係が実はすごく重要です。そえぞれの働きを簡単に、

オメガ6系の油(リノール酸)は炎症を誘発する油。または血液に粘性を持たせる油です。

オメガ3系(αリノレン酸)の油は逆に炎症を抑える働き、そして、血液をサラサラにする働きを有しています。

人は、この2つを食事からバランスよく摂取することで、血液の状態を保ってきました。

しかし、現代における食品事情では、オメガ6系の油を取る機会ばかりが増えています。また、オメガ3系の油を摂取することが難しくなりました。その結果、皮膚疾患や血管疾患、認知症などが増加しているのが現状です。

その原因となっているのが、このトランス脂肪酸ということです。

トランス脂肪酸は先ほども述べたように、サラダ油などから作られますが、このサラダ油やパーム油などの植物油脂類の多くはオメガ6系を主とした成分配合になっています。

そして、安易に手に入る多くの加工食品や、外食業界の多くでも、この安くて使い勝手の良いトランス脂肪酸が使われていることがほとんどです。そのため、自炊の機会が少ない人は自ずとオメガ6系の油を摂取する機会が増えるということにつながるわけです。

また、同じく必須脂肪酸であるオメガ3系の脂肪酸は魚油やえごま、亜麻仁、ナッツ類に多く含まれていますが、これらは意識して取らないとなかなか摂取するのが難しい状態になってしまっています。

これが1つ目「リノール酸が豊富」の問題点です。

②消化しにくい

次の問題点、トランス脂肪酸は消化しにくいという点を見ていきましょう。消化しにくいことがどう体に影響するのか?

液体のものと固体のものを見た時、単純にどちらが消化・分解しやすいように見えますか?

マーガリンは常温では個体です。マーガリンは熱を入れると溶けて液体になるのは知っていると思います。つまり、消化の際、熱が必要になります。

ここから、少しだけ難しい話。

人間が飲食物を消化・分解するには、「消化酵素」というものが必要になります。消化酵素とは、胃や膵臓、小腸などの消化器官から分泌される酵素液で、名前の通り、食べたものを血中に取り込める大きさにまで、消化・分解するために働きます。

トランス脂肪酸は、通常の油と違い普通、自然界に存在するものではなく、人工で作った油なので、本来の人間の消化酵素ではなかなか分解することができません。なので普通よりもたくさん消化酵素を必要としてしまいます。さらに、消化酵素自体はタンパク質が主成分ですが、補酵素といって酵素の働きを助ける役目をしているビタミンミネラルも大量に消費されてしまします。

ビタミンやミネラルというと美容や健康で意識してとっている人も多いかと思いますが、トランス脂肪酸をたくさん摂取していると、せっかく摂取したビタミンやミネラルは、目的の代謝のために使われず、トランス脂肪酸のために垂れ流し状態で使用されてしまい、結果的に「サプリメントを飲んでいるのに効果がない」なんてことにも繋がります。

また、分解できなかった油は、消化できずいつまでも体に蓄積し続け悪さをします。これが近年増えている皮膚疾患や循環器系の疾患に長く影響を与えます。

こちらが、2つ目「消化しにくい」の問題点です。

③活性酸素

トランス脂肪酸は、活性酸素を発生させやすい食品として有名です。

皆さんは活性酸素ってご存知ですか?健康番組でも特集されたこともあり、知っている人もいるかもしらません。

簡単に説明すると、活性酸素は毒性が強く、体内の細胞を酸化させることで老化や病気を引き起こす原因となる物質のことです。

人間だけでなく、全てのものは酸化という現象をしながら老いていったり、寿命を迎えていくので、体内では絶えず作られています。しかし増え続けると一気に老化しますので、食品から摂取した抗酸化物質などで除去されてを繰り返しています。が、除去が追いつかなくなると体は様々な不調をきたします。そのため人は、生活の中で活性酸素を発生させない生活と抗酸化作用を持つ食品を取ることで極力除去していく必要があります。

活性酸素の過剰により体が酸化していくと老化の諸症状、しみ、そばかす、しわ、動脈硬化、糖尿病、がん、痴呆、また、アレルギーや免疫の低下により、風邪を引きやすくなったりしてしまいます。

活性酸素の発生には、紫外線や電磁波、激しいスポーツ、ストレスなどが挙げられます。

そして、問題の食品では、食事から摂り入れた脂肪は腸内で分解されますが、分解しきれなかったものは肝臓で解毒され、その際に活性酸素を生みます。

「分解しきれなかった」でピンときて欲しいのですが、先ほどトランス脂肪酸は分解しにくいといいました。つまり、トランス脂肪酸を多く含むマーガリンなどは活性酸素が発生しやすい食品と言えるのです。

紫外線、や電磁波も極力避ける努力は必要だと思いますが、まず一番取り組みやすいものとして、食品からのリスクを下げることから始めてみてはいかがでしょうか?

これが3つ目の「活性酸素」の問題点でした。


いかがでしたか?「マーガリンはなぜ危険なのか?」というテーマでトランス脂肪酸についての危険性を書いてきました。

こちらの記事が、少しでも食事について、本当の健康について気にする機会になれば幸いです。

最後にトランス脂肪酸の種類と避けるべき食品などを記載して起きます。最後までお読みいただきありがとうございました!!

トランス脂肪酸の種類

トランス脂肪酸は、「マーガリン」の他に「植物油脂」「ファットスプレッド」「ショートニング」などと様々な名称を使われ様々な加工食品に利用されています。

これらの名称は、商品の裏の成分表示に書かれていることがあるので覚えておくと避けるのに役立ちますよ!


避けるべき食品

トランス脂肪酸を避ける方法として、「使用されているものを食べない」ことしかありませんが、実際どこで利用されているか知っておく必要があります。

揚げ物・レトルト食品・菓子パン・惣菜パン・インスタント食品などのコンビニや大手スーパー食品全般。

ファーストフード・ファミリーレストランなどの揚げ物、デザート・ドレッシングなどの大手チェーン店食品

上記のように大手食品メーカーやチェーン店では安く大量に提供するために便利なトランス脂肪酸を利用されていることが大半です。

結論をいってしまうと、今の日本では、自炊以外トランス脂肪酸を避けるのは難しいのが現実です。

しかし、少数派でも本当にいいもの、人の健康のために頑張っている食品メーカーや生産者の方がいることも確かです。

安全で健康的なものが当たり前の日本が今はありませんが、不健全な日本の現状を変えるためには安く安易に手に入る商売目的だけのものを利用しない人が増え、本物にお金を払うこと人が増えることが必要だと思います。

1人でも多く人の意識が変わることを祈っております。

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