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京大・望月新一教授の「宇宙際タイヒミューラー理論」(IUT理論)。ドワンゴ川上さん、何を始めるのですか。もうワクワクしかありません!

茂木健一郎さん、ありがとう!!!
私がずっと気になっていた数学の新しい理論についての動画、みつけました!!!


私は数式で、この宇宙を表現できるということに感動します。
しかしまだまだこの世界は素粒子レベルから宇宙についてまで、解らないことだらけ。
だから以前、NHKでこの日本人数学者の全く新しい概念の数学の話を聞いたとき、「これ凄い!」と思ったのですが・・・。

「宇宙際タイヒミューラー理論」(IUT理論)という、数学を根源から考え直すような理論。
この理論なら、ABC予想も証明出来てしまうという・・・。

とてもワクワクしながら、凄いと思いながら見たので、強く記憶に残っていました。

そしてこの動画を見たとき、「この人だ!」と。

未だにこの話に決着は着いてなかったのですね。
査読は終わって、正式に論文が掲載されているのにです。

これは、この理論の話に限らず、これから科学が進化する上での「人間の限界」のようなものを感じながら聴いていました。

一人の天才が導き出したものを、専門家でも簡単には理解できない新しい理論。
専門の数学者でさえ、この内容を理解しようとすると、1、2年はこの論文に「どっぷり」浸らなければならないとか。
数学者人生を賭けることになるようです。

この新しい概念の数学の理論の発見を、どうにか私にでも理解できて、とてもワクワクしながら楽しめるように解説してくれている本がこれです。

この本を読んで、著者の加藤文元氏も望月新一教授のお人柄も伝わってきます。
論文発表後、望月教授が取材をほとんど受けていなかった理由は、この論理の「概念」が数学というものの根本的なものであることからくる、説明の難しさに起因していることなどが丁寧に話されていて、私には理解できたし(もちろん、「説明の難しさ」がです😅)、納得できるものでした。

そして今回、この動画で紹介されているこの論文に対するプロジェクトが始まったようです。
ワクワクします。
ドワンゴの川上さん。この本の著者である加藤文元氏が中心となって、何かが始まる。


茂木さんや、川上さんの会話の中で「AIがこの論文を正しいと評価するような未来がある?」みたいなことも話題に出ていました。
そうなることの可能性もあり得ますよね。

それを越えることは「現在の数学」では不可能である、という結論に達しました。ここまでくれば、よほどの大数学者だって諦めたかもしれません。しかし、彼は、ここでも諦めませんでした。彼は、それならば「新しい数学」を作ればいい、と思ったのだそうです。

『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃 (角川ソフィア文庫)』加藤 文元 著より

ABC予想を解こうとする中で、今の数学では不可能であるという結論になったと望月教授は言うのです。
そして「新しい数学を作る」それがIUT理論。


p.165
その結びつき(「足し算」と「かけ算」)の強さがかえって、ABC予想という問題を難しくしているということなのです。

『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃 (角川ソフィア文庫)』加藤 文元 著より

この解説を読んで私の頭に浮かんだことを表現してみます。

足し算とかけ算の結びつきが強いというのは、私たち人間の脳が理解できる範囲では、足し算かけ算というものを「強い結びつき」として理解するしか方法がない(能力がない)からではないのか。

宇宙など、この世界を数式で表わすということが出来ていないなら、その数式そのものの概念をもう一度考え直すしかない。(と、勝手に強く思ってる)
それをやっているのが「IUT理論」望月教授ということ。

そしてもう一つ。

しかし、このような気まぐれな例外は、実はとても少ないだろう、というのがABC予測が主張していることでした。

p.170

この文章を読んで浮かんだイメージは「対象性の破れ」です。ノーベル賞を受賞した。宇宙の始まりに出来たプラスとマイナスの物質は同じ数。それらが「対消滅」していけば、本来物質はなくなるはず。しかしこの対象性がほんのわずか対象でなかったがために、物質が生まれ私たちが存在しているというあれ。

「対象性の破れ」も「気まぐれな例外」ではないでしょうか。そんなことをイメージするのです。
このように、このIUTの理論は、この本を読んでいると「自然」と結びついているように感じます。この理論を理解しようとしている数学者が言うように。

数学がこの宇宙を表現できるものだという「理論物理学」が、観測でブラックホールを見つける前に、それは「存在する」と予言できたように、まだまだ解らない宇宙の構造を数学で表現できるとするなら、もう一つ上の概念の数学が必要なのだと思わずにはいられません。

なんだか、理論物理学の証明に必要な理論なのではと想像してしまう。


「なにかモノがあって、その見かけの形を変えない運動や操作があるとします。そしてそのような操作を、十分たくさん考えます。そうすれば、その対称性を与える操作の情報だけから、その図形を見ていなかった人も、その図形を復元することができるのではないか、ということです。」

p.225

びっくりです。出てきました「対称性」。
(読みながらこの感想書いてます)

二つの宇宙を交信するための手段?(本、読んでください😂)
「対象性の破れ」というのは、私のイメージでは、対象的なものの中に、ほんの一部「対象で無いものがある」というイメージ。
「対象性」という概念、ここでは「もの」を操作する情報?

そしてこの理論のレクチャーを望月教授から直接受けた数学者は、それを「自然だ」と言っているのです。これはとても重要なこと。
だから今回のプロジェクトが始まった。
この理論について出来るだけ多くの人が理解しようと努力することは、必ず新しい世界を見るための「きっかけ」となるはず。そう期待せずにはいられない理論です。


そもそもこの理論が、今の数学の概念の中だけで数学を考えてきた数学者にとって、「腹立たしい」ほどの理解の難しさ。
なのに、理解しようとすればするほど、この理論を無視できないのではいかという、あまりにも自然な理論。
今の数学で解決できないいくつかの「数学の予想」が、この数学の新しい概念を生み出さなければ、解決できないのではないかと思い始めた数学者は増えて来ている?

世界の数学会がついてこれないなら、日本がリードしてこのIUT理論を検証していって欲しい。
本当にワクワクします。

「数学がよって立つべき原理原則はどういうものなのか」
NHKスペシャルの中であったこの表現。
それなんですね。
原理原則だと思われていることを、もう一度考え直す。
それが出来るのか、出来ないのか。
事実、この理論が正しければ、ABC予想は簡単に証明されたり、他の難問も解決するというなら、考える価値ありそう。

この理論に対しての数学者の対立は、

「対象に関する認識論」

と、加藤文元氏。(NHKスペシャルより)

誰かが望月の言葉をわかるように説明する言葉を見つけてくれればいいのですが・・・。

望月教授のかつての指導教官 ゲルト・ファルティングス博士

現在の数学の思考に閉じたままでいるのか、それをも突き抜けるのか。
「ここまで自然な理論を放置したままには出来ない」という人たちが多くなってきているからこそ、今回のプロジェクトが始まったのだろうなと思いました。


うわーっ! 今主人が録画してくれていたNHKの「笑わない数学」で「コラッツ予想」というのを見ました。


イヤー、これも問題は誰でも理解できる単純なものなのに、証明できていない。これも奇数と偶数の話で、「足し算」と「かけ算」が入ってますね。

世界の数学者たちはこの問題の底知れない恐ろしさを自覚して、ついに「現代数学では歯が立たない」と敗北宣言を出すようになったんです。

NHK番組サイトより

後に続く若い数学者が、この理論について考えを進めているようですが(番組サイトで解説あり)証明できたとは言えないようです。

この数学予想だけでなく、数学者自身が「現代数学では歯が立たない」と感じているようなものが多々あるようです。
その中心に「足し算」と「かけ算」の本当に基本的な考え方を、今の「数学世界」ではなく、「数学世界」を「複数」扱って考えてみようというのが、
「宇宙際タイヒミューラー理論」(IUT理論)なのです。
(思わず熱く語ってしまいたくなるwww😂)



最後に、全く違う「ビジネス書を書く」という解説の動画から、「このIUT理論を受け入れられない数学者の気持ちはこういうことなのかな?」と思ったのが以下の引用。
そして、私自身こういうことを体験しているのですが、皆さんこの表現をどう思いますか?

新しいことを知ってしまって、自分がこれまで築き上げてきた知の体系が崩されるのはいやだ。でも、それを補強するものだったら知りたい。

千場弓子 Discover 21 共同創業者
NewsPicks 次世代ビジネス書著者発掘プロジェクトより






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