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違いを楽しむ

コロナのため、ソウルという大都会では規制も多く、のびのびした環境に身を置きたいと、日本の地方に住み始めて1年が過ぎた。

私も日本の小学校を卒業しているが、長い海外生活から日本の学校に通わせてみてびっくりしたことを韓国との違いを交えながら書いてみる。

①荷物が多い
月曜日になると、上履き、体操服、給食袋、歯ブラシ、パソコン、ランチョンマットetc..
とにかく荷物の量がすごい。
それに加えて、教科書も持ち帰ることを義務付けられていて、毎回持って帰らなければならない。なぜ教科書を毎回持ってかえらなければいけないのか。家で使うなら持ってかえればいいし、個人の選択を尊重してもいいと思う。
ちなみに韓国は基本、教科書は置きっぱなし。
給食の配膳は委託された給食センターの人達が来て配膳をしてくれるのでなし。体操服もなく、体育も私服で行う。

②学校時間が長い
朝7時50分までには登校、下校は16時。
韓国では9時〜高学年でも14時半まで。
放課後好きなことや、習い事をしようとしても疲れてしまっている。
韓国は学校が短い分、習い事が盛んであるがその分、教育費がかかる。

③宿題が多い
ドリル、プリントなど毎日宿題が出される。
6年生は忘れていくと廊下に出される。
韓国は基本宿題はなく、たまに、算数の簡単な宿題がだされる。やっていかなくても、次までにやってくださいというスタンス。
日本のドリルに関しては問題も書き写すような指示がある。算数好きの長男はもう中高性の数学に手をつけているため個人面談の時に、その時間を苦手な漢字に使いたいと意見を行ってみたが、決まりなので必ずしてくださいと担任の先生に言われる。

④行事が多い
運動会、音楽会、マラソン大会など、友達と一緒に頑張りながら体験していく機会が多い。勉強以外で目標を立てて、集団で一つのことを達成する経験が出来る。
韓国の運動会はぶっつけ本番で、特に練習などない遊びのような感覚。音楽会、文化祭などの行事もなし。

⑤紙や印鑑のやりとりが多い
1人一台パソコンを配られているのに、毎朝の検温は紙に書いてサインして提出。同意書、学年だよりなど、全て紙。韓国ではペーパーレスが進んでいて、全てアプリ確認していた。

⑥ルールが多い
スマホ持参禁止、買い食い禁止、校区外は子どもだけでは行ってはいけない。休み期間中、午前10時より前に外に出てはいけない。
学校生活の外のことまで先生が規制をかけているように思う。夏休み、暑くて外遊びが出来るのは朝早い時間しかないのに、午前10時前に校庭で遊んでいたら帰宅しろと言われた時はびっくりした。韓国では学校を出たら自己責任という感覚。学校帰りに小学生でもトッポギを食べたり、コンビニでおやつを買ったりは当たり前である。スマホも電源を切っていたら、学校にも持っていける。

思いつくままに書いてみたが、日本にずっと住んでいたらこれが当たり前すぎて、こんなにたくさんの疑問を抱かなったかもしれない。

日本の学校と韓国の学校を比較してどちらが良い悪いと言いたい訳ではない。ただ違いを知ると、自分のやり方が全てではないと気づける。

子ども達には、どちらかに優劣をつけるのではなく、両方を知って違いを知ることで、自分はどうするべきか、自分なりの生き方を考えてほしいと思う。それは兄弟3人それぞれが、別の答えを見つけても良い。

自分のこと、自分の国、自分の学校。
1番分かっているようで、客観的に見れない事で多くのことを見過ごしてしまいがちだ。

アプリがこんなにも頻繁にアップデートしていく時代。私たちも学校も既存のルールに縛られず、アップデートしていかなければならない。

毎日当たり前にしている何かを疑ってみていこうと思う。

今の学校のあり方を見て、私が母親として同じことをしていた事にも気付かされた。母親としてのマイルールに子ども達を縛り付けていないかを疑っていかなければならない。

私の固定観念やマイルールも軽やかにアップデートしていける母親でいたい。

そして両国とも違うからお互いが魅力的なのだ。みんな違ってみんな良い!


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