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シリア・トルコ地震支援の中の葛藤

「悲劇をアピールをしない」というのを大切にしてきたので、今回の地震支援では本当に悩むことが多かったです。

メディア出演の中で「被害がわかる写真」が求められる際に、スタッフに伝える時の言葉も悩みつつ送ります。
彼らも被災者なので。


美しいシリアを知ってほしい。訪れたいって感じてほしい。


戦争前のシリアの写真


「支援物資を配布している写真を出してる団体があるんだけど、あれを止めさせられないのか?」

「シリアの人たちは誇り高い。ものをもらうというのは嬉しいことではないから、やめてあげてほしい」

と数年前、シリア人から言われたこともあります。


悲劇も物資配布も「わかりやすい」。

それでも、もっと大切にしたいのは、シリアの人たちの気持ちです。

ただ、まるっきり被害の状況を見せないのも、配布についての写真がないのも、説明不足だとも思います。

なので、悩みながら写真を送ってもらうようお願いします。
そして、どの写真をお伝えするために使うかを、本当に悩みながら選びます。


地震で被害のあったシリア北西部の学校




刺激的ではないかもしれない。
物足りないかもしれない。

それでも、シリアの人たちの気持ちにできるだけ寄り添えるよう、不十分かもしれないけど真剣に考えながら、「支援が不要になる平和なシリア」のための、ひとかけらになりたいと思います。
 



読んでいる方が「面白い!」と思ってもらえるような形で、私たち国際協力夫婦らしい形でサポートを使わせて頂きます。めぐりめぐって、きっと世界がHappyになるような形になるように!