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Piece of Syriaのパートナー会員の特典について

2021年から始めた「パートナー会員制度」(月額寄付会員)のついてお話をさせていただきます。


【Piece of Syriaパートナー会員とは】 

今まで私たちは表立って、継続的なご支援を募集してきませんでした。
代わりに、年に一度のクラウドファンディングで活動資金を集めてきました。

それには理由があります。

活動を始めた2016年、戦争さえ終わればシリアへの教育支援は不要になると考え、「継続性を求めて、支援がずっと必要な状況を肯定したくない」という思いから、年に一度のプロジェクトとしてクラウドファンディングをしたのが始まりです。

しかし、戦争の長期化により、戦争そのものが終わっても支援が必要な状況が続く、むしろ「復興のステージ」でより支援の手が必要になる可能性が高いです。
しかも、シリア関連のニュースは減り、注目度の低下からシリアへの支援は減っていくでしょう。(既に減ってきています)

そこで、「他の団体が支援を止めていく中でも続く支援活動」が大切だと考え、2021年5月より継続支援会員の募集に踏み出しました。2021年9月現在、104名の方に継続的に支援をしていただいております。


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Piece of Syriaは「ひとかけらをひとつなぎに」をコンセプトに、パズルのピースのように、一人ひとりの力が小さくても、力を合わせることで平和を実現できる大きな力を持つことを目指しています。

そんな、あなたと一緒に活動していきたいという想いで「月額サポーター」ではなく、「パートナー会員」と呼ばせて頂いております


今日は、その「パートナー会員」になっていただいた際の特典についてお伝えをさせていただきます。
https://syncable.biz/associate/piece-of-syria/donate/

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①PoSマドラサ(有料イベント)に無料ご招待

2020年、Piece of Syriaは「中東トークリレー」「シリアオンラインスタディツアー」など、中東やシリアというテーマで、有料のイベントにも関わらず1200名以上の方にご参加いただくイベントを実施しました。

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2021年5月より、「平和」「教育」「国際協力」など、さらに幅広いテーマで「学び」の詰まった、有料のイベント企画を定期的に実施しています。

「PoSマドラサ」(マドラサ=アラビア語で「学校」)と名づけた一連の定期開催のイベントに対し、無料でのご参加(過去も含めたアーカイブ視聴も!)が特典としてついてまいります。

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芸術の秋である9月のテーマは、「<中東×現代アート>見て、話して、感じる中東の新しい視点」です!
 
シリア人アーティストの作品を元に、参加者同士で対話したり、
作品の背景についての解説を聞きながら、中東の歴史や文化を学んだり、
いま現在活動している中東の様々な地域のアーティストを知れたり、
時間を忘れる、あっという間の100分間!
 
 中東もアートも詳しくなくても大丈夫です!
お気軽にご参加いただければ幸いです。
 
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★<中東×現代アート> 見て、話して、感じる、中東の新しい見え方

木曜サマル(2021後半).012

【日時】9月26日(日)14:00〜15:50(開場 13:50)
【申込】https://modern-art-202109.peatix.com/
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今後のイベントも楽しみにしていてくださいませ!


②Piece of Syriaパスポート(寄付者様限定冊子)

Piece of Syriaの目指すのは「シリアをまた行きたい国にする」ことです。
そのためには平和なシリアが必要です。ですので、今の子ども達が平和や復興の担い手となる土台を作るために、教育支援をしています。

加えて、戦争が起こる以前から「怖そう」「危険」と思われがちだったシリアの過去の様子についても知ってもらう必要があります。「そんな国なんだったら、行ってみたい!」と思ってもらえるような情報もお伝えしたい・・。そんな想いを形にしたのがこの小冊子「PoSパスポート」です。

Piece of Syriaのこれまでのストーリーや、シリア豆知識、いつかシリアを訪れた際に使えるプチ・アラビア語会話帳、などなど、読むとワクワクする冊子をお届けさせていただきます。


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活動報告書も毎年4月頃に送らせていただきます。
(パスポートの発送は、パートナー会員になって下さった後、2~3ヶ月ほどでお届けさせていただきます)



③活動のニュースレター(毎月1回)と支援者限定Facebookコミュニティ

現在、支援活動をしているシリア・トルコの活動や生活の状況、そしてPiece of Syria代表の中野が住んでいるケニアの普段の様子など「読むと楽しい気持ちになる」ことを大切に、毎月一度のニュースレターをお送りいたします。

Facebookの支援者限定コミュニティでは、現地の写真の他、公にできないシリア国内の友人たちからのメッセージや写真などもお届けさせていただいています。

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パートナー会員として、私たちの活動を支えてくださる皆様に、学びと刺激を私たちからお送りできれば、と思って特典を考えてまいりました。

その背景には、「かわいそうだから、ではなく大好きな国だから応援したい」と思っていただく仲間を増やしたいという想い、そして、素敵なシリアの人たちを「助ける」のではなく「学び合う存在」として意識していただけたら嬉しいなぁ、という想いがございます。


活動についてもっと知りたい!と思って下さった方は、毎月最初の木曜日の20時から「Piece of Syria事業説明会」を実施しております。
イベントはPeatix経由で実施されますので、是非フォローをお願い致します。

https://piece-of-syria.peatix.com/

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Youtubeでもイベントのアーカイブがありますので、覗いてみてください。



【パートナー会員のあなたが届けられる支援】

Piece of Syriaは「どこからも支援が届かない場所に住むシリアの子ども達に教育を届ける」ことを大切にしています。

現在はシリア北部の幼稚園、トルコ南部のシリア難民向けの補習校の運営を支援しており、あなたがパートナー会員になってくださることで、現地の先生達のお給料を中心にした支援を現地に届けることができます。

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シリア北部では政治的な複雑さから大きな組織からの支援が届きにくい地域があります。そのため、先生達のお給料が支払われず、先生達が家族を守るために別の仕事を探して学校を去ってしまうことがあります。

一方、子ども達は教育を受けない期間が3年ほど続くと、学校に戻らなくなります。そうした世代は「スキマの世代」と呼ばれ、この状況が続くと、将来のシリアの復興や平和構築の主体である子ども達が、大人になったときも字の読み書きや計算ができません。

戦争前のシリアは、就学率99.6%、大学まで無料、教育レベルも非常に高い国でした。そのため、教育のニーズは非常に高いのですが、今は1/3の子ども達が様々な理由で学校に行けていないと言います。

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一方、トルコで行なっている事業は「補習校支援」です。

戦争から10年が経ち、シリアの人たちは人口の半分が難民・国内避難民という形で故郷を逃れ、うち15%にあたる360万人が隣国トルコで生活をしています。

最初はシリア人によるアラビア語での学校運営を認めていたトルコ政府でしたが、戦争の長期化で母国シリアに帰れない状態が続き、「トルコの学校でトルコ語で学ぶように」とシリア人の学校が閉鎖されることになりました。

そうした語学力や差別によって、就学年齢のシリアの子ども達の1/3が学校に行けていません。

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その事態に対し、現地NGO「Education Without Borders」が補習校を作り、母国語のアラビア語とは異なるトルコ語による公立学校の授業についていくための語学学習を重点的に行なうことで、学校に行かなくなってしまった子ども達が学校に戻れるようになる語学勉強を中心に行なっていました。

大きな成果を出していたのですが、2020年以降のコロナ禍の経済悪化のために補習校を運営するNGOの資金が不足し、閉鎖の危機に陥りました。

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『学び続けたい』と願う子ども達の希望を絶やさない。

その想いから、有料のオンラインイベントの収益からの寄付や、あるご夫婦が結婚のお祝いの中からお預かりしたご寄付を届けることで補習校を一時的に支えました。その結果、補習校は閉鎖をまぬがれて、100人の子ども達が未来に希望を持てる教育環境を一時的に守ることができました。

一度、教育を離れてしまうと、戻ることは非常に難しいとされる中、この補習校の90%の生徒が公教育に戻ることができています。

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どんな支援が必要ですか?とシリアの人たちに尋ねると、本当に多くの方が「教育だ」と答えます。「教育は未来なんだ」と。

その想いに応えるために私たちは活動を続けています。「かつての当たり前」をまた「今の当たり前に」するために。かわいそうな人達を助けてあげるのではなく、一緒に未来を描く仲間として、友人として。

その活動の仲間に、あなたも加わって欲しい。その想いからパートナー会員を募集しています。2021年9月現在、104名のパートナー会員の方がいらっしゃいますが、2021年中に150名のパートナー会員を目指したいと考えています。


【現地パートナーからのメッセージ】 

シリアの戦争はもう10年となりました。そして今も苦難は続いています。ここ2年ほどは空爆や武力紛争は落ち着きましたが、戦争に加えて新型コロナによって経済は大きく影響を受け、生活の状況は今まで最も大変と言えるでしょう。一方で、シリアの状況を伝える報道が減ったことで、各国の支援やNGOの活動も徐々に減っています。しかし教育は待ってくれません。そして、教育を受けることは全ての子どもが持つべき権利です。

私たちが挑戦しているのは「未来の世代を創る」ことです。短期的なプロジェクトでは十分とは言えません。長期的な視点で考えなくてはならないのです。私たちは、学校や幼稚園という場所を作りたいのではありません。「未来の世代」を創ろうとしているのです。それには少なくとも10年という月日は必要です。


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教育は国を作り直すために本当に重要な基礎になります。私は多くの海外の方と仕事をしていますが、日本の皆さまが特に、長期的な視野でシリアの教育に気をかけて下さっていると感じています。皆様が、継続的に支援をしてくださっていることがとてもありがたいです。

皆さんが支えている生徒たちは、今は幼く小さいですが、いつか大人になった時に皆さんに会いに行くでしょう。それは、平和な未来が創られたということです。その時、「子ども達が未来を作った」のではなく、「日本の皆さんと子ども達が一緒に未来を作った」と言えるでしょう。あなたは、未来を作る架け橋となってくれているのです。本当に心の底から感謝しています。


【パートナー会員になる方法】


こちらから3分ほどでお手続きができますので、ご検討をいただければ幸いです。

https://syncable.biz/associate/piece-of-syria/donate/ (VISA/Master Card)
https://pieceofsyria.thebase.in/(上記以外のカードの場合)
https://forms.gle/LwyT8X4W1KQA9zkF9銀行お振込)

あなたが仲間になってくださるのをお待ちしております!

読んでいる方が「面白い!」と思ってもらえるような形で、私たち国際協力夫婦らしい形でサポートを使わせて頂きます。めぐりめぐって、きっと世界がHappyになるような形になるように!