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人生は修行、ではなかった

人生は「修行」ではなかった、
もしくははむちゃんの修行は本日にて終了にしたいと思う。

小4で中学受験のために塾に行き始めてからずっと人生は高みを目指すための場所で、少しでも高いステージに行くことがすべてだと思っていた。

中学受験はほとんど失敗だった。
だけどおもしろい友達もできて、みんな育ちが良かったからいじめられることもなく卒業できた。

大学受験は成功した。
だけどその後勉強についていけなくなり、何度も生きていくことを諦めるしかないと思った。
そして命の方が大切だと思い、生きていくために薬剤師の道を諦めた。

2度の海外留学はひたすらに楽しかった。
勉強もしないで、日本ではできない派手な遊びもたくさんしてまさに青春だった。

就活も成功した。
自分の大学のレベルでは行けない企業に内定をもらった。
「勝った」と思った。

新卒から3年間の社会人生活は楽しかった部分と暗い部分に大きく別れる。
そして再び生きていけないと思った、適応障害になった。
適応障害は治ったものの一年後に再発しかけた。
生きていくために転職をした。

2社目に入って2日後には自分はこの会社には合わない、と気づいた。
入社して1か月半後には転職活動を始めた。

転職活動をしていまの会社に内定をもらった。
新卒のときの会社よりレベルも年収も上がった。
「勝った」と思った。

「勝つ」ための方法はこちら▽
転職活動マインド
奇跡を起こす方法(※怪しくない話笑)

そして生活が変わるたび住む場所も変わった。

外車3台持っている比較的大きなお家の片田舎で育った。

初めての下宿先は大学寮だった。
月3万円、2年間住んだ、総括すると楽しかった。

そのあと大学の近くの4.3万円の5畳の部屋に引っ越した。
オートロックもなかったけど、一階にコンビニがあって日当たりが良くて好きだった。

社会人になり、借り上げ社宅に引っ越した。
社宅と言っても新築マンションで立地もよく普通に住むと8万円ほどの部屋に3万円で住めた。
きれいだったし、まあ悪くなかった。

社宅から今の部屋に引っ越した。
普通に借りると13万円、自分のお給料では難しい家賃だ。
でも勤めている会社が大手だったからローンを組むことができた。
物件をわたしと父の名義で購入した。
実質父親からのプレゼントだった。


大学生の頃はルイヴィトンを愛用していた。
学校へ行く大きめのカバン、斜め掛けバック、長財布すべてがヴィトンだった。
ヴィトンが大好きなひとに見えていたと思う。

バイト先は高級ホテルの中の飲食店だった。
いつもVIPだけを担当した。
客層はよかったし、バイト仲間が好きだった。


きっと恵まれている人生だった。
持ち物、育ち、すべてが平均以上だったと思う。


そんな中でずっと戦っていた。
それは受験や就活など目に見える形だったときもあれば、なにを戦っているのか分からないときもたくさんあった。

そしてその目の前の敵や壁を超えることに躍起になって頑張った。
勝ったあとは自分のレベルや価値が上がったような気がした。

だけどその弊害でなにかを楽しむことが苦手だった、無駄なことをすることが苦手だった。

お金を使うときは常にこれは投資か、消費か、浪費か、を意識した。

ダイエットをしたことはほどんどなく、ずっと瘦せ型だった。
贅肉をつけることができなかった。

最近になってようやく自分へのご褒美を覚えた。
転職活動を頑張るために今日はちょっといいカフェに行こうと投資の意識だった。

だから理由なくおいしいものを食べることが苦手だった。
理由なく高級なお店で食事をしてはいけないと思っていた。

昔はお嬢様ルックのファッションが好きだった。
黒髪でパーマをあててよくワンピースを着ていた。

だけどいつからか、いまの自分はまだ足りない、いまの自分に素敵な服を着せてあげることがもったいないと感じ、カジュアルなファッションがメインとなった。


いつか、素敵な自分になったら
いつか、人に誇れる存在になれたら
いつか、成功したら

と思っていた。

だけどそのいつかは全く訪れなかった。
それどころかさらに高い壁が現れた。

頑張りが足りないと思った。
休みの日にも、このスキルが身について余裕ができたら友達と遊ぼうと思っていた。

だけどそれはいつなのか分からなくなった。

そして恋愛面も頑張った。
人より立ち上がりは遅かった。

大学生になり、本でたくさん勉強をしてようやく彼氏を作った。
合コンに行けば必ず次回に誘われるようになった。

年上も年下もお金がある人ともない人とも付き合った。
浮気も二股も復縁活動もした。

経験はもう十分だと思った。

そろそろ結婚したいと思った。
でも2社目の零細企業にいる自分では恋愛市場では勝てないと思った。

それもあって転職活動を頑張った。
そして会社のレベルは上がったけど、彼氏もどきには振られた。


いろんなものを持っていれば、
いい会社に入っていれば、
頭が良ければ、
努力すれば、
いつか大丈夫になると思ってた。

だけどならなかった。
一生懸命修行を頑張った。

それと同時に、いろんなものを持っている自分が持っているもの以上の人物になれているのか不安だった。
こんないい部屋に住む資格があるのか、いまの会社から追い出されないのか心配している。

そして頑張っている分、頑張っていないのに愚痴を言う人や、頑張っていない(ように見える)のに幸せな人を受け入れられなくなっていった。

もうよく分かった。
これ以上付け加えるものはない。
これ以上なにかを持っても仕方ない。
辞めるときが来た。

約20年間続いた人生の修行を本日にて辞めたいと思う。

よく学んできたと思う。
十分に耐えてきたと思う。

そこまですごい人にはなれていないけどもう自分に合格点を上げたいと思う。

これからは再びお嬢さんとして生きていこうと思う。
(お嬢さんって何歳まで言えるかな?笑)

自分に素敵な洋服を着せてあげたいし、
美味しいものを食べさせてあげようと思う。
友達にもたくさん会わせてあげようと思う。

修行じゃない人生をなんて言うのか分からないけど、
修行じゃない人生を生きていこうと思う。


ちなみに理想の暮らしはこの子!
누누의 도쿄살이 NOUNOU - YouTube



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