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私の心のこり

子ども達のための自発的な学びと遊びのオンラインサロン ハロハロラボのあるファシリテーターから「心のこりについてイベントがあるから書いてみては?」と言われた。
心のこり。それを思うだけでなんとなく胸の奥がチクッとする。すぐ思い浮かぶ心のこりについて、今はまだ時期尚早で私には文章にはできないと思った。

ITAKOTOのnoteをじっくり読んでみた。
自分が死ぬとなったら心のこりはないか?との問い。

今死ぬわけにはいかない。心のこりしかない。
でも、そうなのだ、私はいつか必ず死ぬ。いつかは分からないけど、その時まで刻一刻と確実に近づいている。

心のこりと聞いてチクッとしているような小さなことではない。死を真剣に考えたら、今やらなきゃいけないことが焦燥感にも似た思いで私に迫ってくる。

「登校一択の学校制度を変えるためにできることをせねば」

学校に行かないという選択を子どもがしたら、公教育からは置き去りにされる。2021年の今も。令和の今も。明治時代と一緒なのか?と思うほどの化石ぶりだ。
学校に登校しないとなると、プリント一枚さえもらえないことがある。担任からは週に1回3分の電話もない子ども達がいる。オンライン授業なんてもってのほか。いや、市からタブレットは配布されてGoogle Classroomの試験運用までクラスメートと全員でしたのに、新型コロナウィルスが拡大して、児童が大勢感染し、休校にならないと子ども達には使わせないらしい。

一方では学校に行けばすべて楽しいかというとそうではない。マスクに黙食、無言集合。親に行けと言われるから、行くしかないから、辛くて辛くて仕方ないのに登校するしかない子ども達がいる。

文科省の発表では年間19万人の小中学生が不登校とのこと。その数字以外にも行き渋り、感染予防による出席停止などその他数字に上がっていない子ども達がいることは容易に想像できる。

こんなにインターネットも教材も発達した中、なぜ、まだ学校だけが化石のようなのか。子どもの自主性ではなく、平均点を狙い、個性を失い、自分で考えることをやめさせ、勉強嫌いになるような方法を押し付けるのか?

私はいつか必ず死ぬ。だから、今、おかしいと思うことを言う。一人ででも、そして潰されそうでも、発信し、子どもが楽しく学び遊ぶオンラインの場「ハロハロラボ」を作り続ける。存在することに意味があると思う。

私が死んだ後でもいい。いつか今の登校一択の学校制度がおかしかったね、と子ども達が笑っているようになればいい。
たとえ団体の審査がなんらかの理由で通らなくても、わかってくれる人を探すまでだ。

なぜなら、毎日子ども達がここに集まってきてくれるから。公教育に置き去りにされた子ども達が現にここにいるから。そしてまだ出会っていないけど必要としてくれる子ども達はいるはずだから。

それはもしかしたら子ども時代の私かもしれない。嫌いだったけど、行くしかなかった学校に。優等生ぶって心を殺して通っていた学校に。漢字を500字かけ、罰として漢字練習をしろと言われた学校に、大きな心のこりがあるから、私はハロハロラボを頑張るのかもしれない。

今の子ども達に、その子ども達の子ども達に、またその子ども達の子ども達に、今、私たち大人が変えなければ死んでも死にきれない。

(文責 ハロハロラボ広報チーム 智)


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