見出し画像

【詩】君の春

ふと蘇る声
歩く町の風
忘れるのはきっと
ゆれる桜の中

もう大丈夫って
言い聞かせるだけじゃ
体は動いてくれない

木漏れ日に濡れた
アスファルトを跨ぐ
会いたいって言ったら
君は何て言うかな

水槽を泳ぐ魚みたいに
きれいに泣けたら
コップの中は満たされたかな

今分かることだけで
息をする今日を
少しでいいから照らす何かが
君の春にも
きっと訪れますように




画像:自作


この記事が参加している募集

スキしてみて

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?