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チェルシー×マンチェスターシティー プレミアリーグリーグ 第6節 2021.9.25

こんにちは!へーこです。
今回はチェルシー×マンチェスターシティーの一戦についてレビュー記事を書いていこうと思います。今シーズンに入ってさらに戦術完成度に磨きをかけている両者ですが、どのような試合を見せたのでしょうか。

それでは、早速試合を振り帰っていきましょう。

スタメン

チェルシーは、3-5-2のシステムを採用。最近の試合では途中からのシステム変更により流れを変えるために使われてきたこのシステムだが、この試合ではスタートから使われた。相手がシティーということもあり、守備的な布陣を敷いてきたと思われる。

一方のシティーはというと、4-3-3のシステムを採用。この試合ではデ・ブライネもスタートから起用され、シティーはベストメンバーを揃えてきた。

◎チェルシーの1stプラン

この試合、1stハーフは耐えるチェルシー、押し込むシティーという構図になった。トゥヘルとしては、今の守備陣に自信を持って籠城作戦を挑んで来たのであろう。結果、前半は無失点で抑えることができたのだか、チェルシーとしては思ったほどは効果的に守ることができなかった。

上図にチェルシーの最初の守備プランについてまとめた。

まず、チェルシーはルカク、ヴェルナーの2トップでAKロドリへのパスコースを封鎖、さらにカンテ、コバチッチが中に絞ることによりCBからボールが縦に入るのを防ぐことを第一優先とした。

そして、そこからウォーカー、カンセロにボールが出るタイミングでCHのカンテ、コバチッチがボールホルダーを抑えに出て行く。このことによってチェルシーはシティーが前進するを阻んだ。さらにそこからルカク、ヴェルナーの2トップでロングカウンターを発動してゴールを目指した。

ここまでがチェルシーが前半戦に思い描いていた青写真だった。しかし、試合を思惑通りに進めたのはシティーの方だった。では、シティーはどのような攻撃を仕掛けたのだろうか、、、。

◎距離を詰めるシティーの攻撃

相手の網目を縫いながらバイタルエリアの味方にボールを供給する方法は大別するの2つある。一つはバイタルに待つ人の数を増やすこと。そして、もうひとつは距離を詰めてボールを供給することである。この試合のシティーは「相手がチェルシーということ」、「3-5-2というシステム状、脇から運びやすいということ」もあり前に人をかけるのではなく距離を詰めて攻撃することを選んだ。

◆右で運んで左で仕留める構造

上図にシティーの選手の動きについてまとめた。この試合、シティーはチェルシーの中盤3枚の脇のスペースを効果的に活用することによって試合を優位に進めた。

まずは右サイドについて。ジェズスはワイドの高い位置を取ることによってアロンソをピン留めしアロンソが前の選手を抑えに行くことを封じた。そしてベルナウドシウバの動きがポイントだった。シウバはコバチッチの背中側から降りてきてウォーカーの斜め前にポジショニングすることが多かった。こうすることによって、コバチッチに対してウォーカー、シウバの2枚で数的優位を作りボールを前進させることができていた。ただ、この方法ではハーフレーンに人が立っていないためジェズスに入ったところで連携するのが難しく最終局面の攻略には至ることが少なかった

そして、今度は左サイドについて。右との違いはハーフレーンに人が立っているという点。そして、それが最強のチャンスメーカーであるデ・ブライネであるということだ。ということで、カンテはまず中に絞ってそこからカンセロを抑えに出ていくので少し内側に入ったカンセロからのチャンスメイクが多くなっていた。

右サイドでは最終局面の攻略には至らないもののボールを前進させることは十分にできていたと前述した。そして、「右サイドからボールを前進させること」はチェルシーの選手にスライドを強いるため、そこからさらに左サイドにボールを持っていくことでよりフリーな状態でカンセロがボールを持つことを可能にしていたと言える。

◎司令塔カンセロと中盤の攻防

前項でサラッと触れたが、この試合ではカンセロが内側のレーンでボールを受けることによってチャンスメイクを担っていた。カンセロが内側に入るというのはすでに有名な話だがこの章ではここついて考察を深めたい。

◆内側に入る意味
わざわざ項目としたが、内側に入るメリットは明らかである。それはより内側に入って中へのパスコースを確保することにより相手を内側に収縮させることができるようになり結果として外の選手にスペースを与えることができるということである。この試合ではグリーリッシュが恩恵を受けることが多かった。そして、気をつけて欲しいのは内側に入るということは相手により近づくということである。つまり、この役割を技術のある選手が行うことでより内側からボールの配球を行うことができるということである。

カンセロがこの役割をできることにより守備時の陣形から形を崩す必要がなくなるため、相手の相手のカウンターにも対応しやすくなる。

◆中盤の選手がブロックの外で受けるとは、、?

ちなみに、このポイントは中盤の選手がブロックの外でボールを受けることにおいても同じである。本来、中盤の選手がサイドに下りるのは、真ん中でボールを受けたいけれども相手が真ん中を閉めているが故にボールを受けれなく、そのために外で出てボールを受けるのだ。この時に低い位置におり過ぎてしまっては中央との距離が遠ざかってしまい効果が半減してしまう。

◆中盤の攻防
ここまで考えると、この試合のポイントが整理されて見えてくる。

要するにこの試合ではカンセロが内側に絞ってきて配球できるかどうかという点が肝要なのである。前半ではカンテのスライドが間に合わず、カンセロに深い位置までの侵入され押し込まれるのを許してしまっていた。逆にいうとカンセロを外へと押し出すことができればこの試合の勝機が見えてくるということであった。

◎トゥヘルの修正〜カンセロを押し出す守備〜

後半の頭から例によって例の如くトゥヘルは修正策を打ち出してきた。それは、徹底的にカンセロや中盤の脇に顔を出す選手を外へと押し出すための修正だった。

上図に後半戦のチェルシーの選手たちの役割についてまとめた。基本的な修正としてはコバチッチ、カンテが外を抑えに出れない時に代わりに出る選手についての整理がなされた。

まず、分かりやすかったのがルカクとヴェルナーの位置を入れ替えた点だ。(リアルタイムでは気づかなかったのだが、、)前半途中の時点からヴェルナーが外の選手へと牽制をかけるシーンは出ていたのだが、後半はよりはっきりとしていた。深い位置まで戻る場合もあり5-4-1のような瞬間もあった。

そして、当然ヴェルナーが外へ牽制をしに行くということは真ん中のロドリが空きやすくなってしまうということである。だが思い出して欲しい。前述したようにシティーのこの試合のコンセプトは人数はかけずに距離を詰めて攻めるということである。そのため、ロドリが前を向いてボールを持ったところでライン間で待つ選手の数は少ないためロドリのところでボールを持たれることはある程度許容していた。

さらに、前半はシティーの両WGにピン留めされていたWBも自身の背中側を消しながら中盤の脇に迎撃しに行くことによりカンセロやシウバを追い出すことに貢献してした。

◎終わりに

結果として、シティーが試合には勝利したのだがチェルシーとしてもやるべき修正は打てていたのかなという気がした。個人的には後半戦の戦いを見ると最初から真っ向勝負の殴り合いを挑んでも面白かったのかなという気がしています。

ということで、長くなりましたがここら辺で筆を置かせてもらいます。毎度毎度最後に集中力が切れて尻切れトンボな終わりになってしまうことをお許しください。

ここまで読んでくださってありがとうございました😊

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チェルシー×マンチェスターシティー
プレミアリーグ第6節 2021.9.25
0-1
得点者 ジェズス

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