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夢で見た光景

ある日、ヘイヨーさんのもとへ、娘が母親と一緒にやって来ました。

娘はすでに結婚しており、母親は「うちの子と仲良くしてやってくださいね♪」と言って、手にしたスイカを渡してきます。

「あ!これ、夢で見た光景だ!」と、とっさにわかりました。

でも、やって来たのは「あの人」ではありませんでした。近所に住んでいる幼馴染(おさななじみ)でした。

※この時の女の子


「結婚してるのに『うちの子と仲良くしてやってくださいね♪』って、なんだかおかしな話だな…」と思いましたが、結婚生活がうまくいってなくて寂しい思いをしているのかも知れません。

あるいは、特に深い意味などなかったのかも?

いずれにしても、創作や学習や遊びに忙しかったヘイヨーさんは、適当な会話をして、スイカだけ受け取って、その場を切り上げてしまいました。


2人が帰ってから、いろいろと空想してみます。

「確か、あの子は結婚して、夫の仕事の関係で中国で暮らしてるはずなんだけど。夫婦仲がうまくいっていないのだろうか?」
「あるいは、中国での仕事が思うようにいかず、日本に帰ってきているのかも?」
「そういえば、中国語が覚えられないとか言ってたから、遠い異国の地での生活になじめなかったのかもな…」

…などと、いろいろと考えてみましたが、結局、何が起こっているのかは知ることはありませんでした。直接尋ねてみればよかったのでしょうが、その勇気もなかったし。

ただ1つ、確実に言えるのは、「夢で見た光景が現実になった」というコトだけ。ただし、相手は違ってましたけどね。

「これで、また1つチェックポイントをクリアしたな」と、ヘイヨーさんは思いました。

「予知夢」と言っていいのかどうかはわかりませんが、若い頃から「夢で見た光景を現実世界で経験する」というコトは何度もやっていたので、慣れっこです。


そんな風にして、時は過ぎていきます。

そして、2020年…

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。