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初めてのスペインとポルトガルを身体と心で感じる旅をして感じたこと

今年どうしても行きたいなと思っていたスペイン🇪🇸とポルトガル🇵🇹。
コミュニティfor youの合宿で行ってきた。


事業主同士で行くといろいろ仕事の話を深くできるのもいい。

今回はSEOの話からチームビルディング、保育園をつくる話や建物をつくる話、子どもが会社をつくる話や子どもと大人がコミュニティで交わる話、コミュニティ運営などなどいろんな話ができた。

海外に出る理由

ぼくが海外に出る理由は3つある。

  1. 知らない世界を見て感じたい

  2. 世界というフィールドで仕事がしたい

  3. 世界という抽象度に臨場感を持って生きたい

1.知らない世界を見て感じたい

海外に出る理由はそれらしい理由を言おうと思えば言える。もちろんウソではないけど、本音の本音をを言えばシンプルに「好奇心」。

知らない世界を知りたいし、感じたい。

これまでの人生で、「人生とは何が起きるかわからない」を、自分や他人を見てきて感じる。
時に他人の死を目の当たりにして誰しも1度は感じたことがあると思う。
けれど多くの人にとってそうなように、ぼくだって日常にすぐにかき消されてしまう。

そんな日常にささやかに反抗してぼくは旅を予約してしまう。
スケジュール管理やフライトの予約は正直超めんどくさいけど、行った後に思う感情は決まって「あぁ、やっぱり行ってよかった」と「この景色や体験を知らないまま死ななくてよかったな」だ。

2.世界というフィールドで仕事をしたい

世界で仕事をする理由、日本人だけでなく海外の人にも役に立ちたいとか、世界中の人をコミュニティで繋げて変化を作りたいとか、他にもいくつかの理由もある。
がこれも本音の本音ではシンプルに「好奇心」でチャレンジしてみたい。
そのためには世界を知る必要がある。だからぼくは海外に出ている。

3.世界という抽象度に臨場感を持って生きたい

先ほどの2つはこの3つ目の世界という抽象度に臨場感を持ちたいに集約される。
世界という言葉を使う時に、ぼくは世界という臨場感が持っていないのが嫌なのだ。それでは世界で仕事をすることも、世界を救うこともできないし、語る資格もないと思うから。

いくらネットが発達して、映像や写真で世界の様子が見れたり、オンラインで海外の人と交流したからと言っても、現地に行かないとわからないこと、感じないことはたくさんある。ネットに載っていないこともたくさんある。ケニアで人生観が変わったのも、スラムの世界を生で見たからだ。

アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパの各大陸、各国、町などいろいろ見たからこそ本当の意味で世界の臨場感が持てると思う。

よく旅に出ているぼくだけど2週間以上の旅をしていると疲弊して体調を崩してしまう。長くて10日までが自分の心身を守るには大事旅の配分。旅もゆったりとしたスケジュールでないとダメなタイプ。

このペースで自分が年間に行ける国を計算すると100ヶ国行くのに結構な年数がかかる。だからこそ半ばちょっと焦りつつも、好奇心が発動される国から順番に行ったり、時にランダムにやってくる友人や知人の誘いに「Yes」と軽いノリで行ってみる。

おもしろいなと思うことは、たくさんの世界を知ることで人にやさしくなれる気がする。

海外では自分の当たり前が当たり前じゃなくなる場面によく出会う。
困ることもあるし、見知らぬ人のやさしさに救われることもある。

さて、前段が長くなってしまったが今回の旅のふりかえりをしよう。

一度やってみたかった海外電車旅、フランスのパリからアンダイエへ

アンダイエ

誰しも一度は見たことがある「世界の車窓から」。
今回行きたい場所がスペインとフランスの国境沿いの美食の町サンセバスチャン。
現在、日本からスペインの直行便もないため、フランスのパリでヨーロッパに入り、パリから日本で言う新幹線にあたるTGVに乗ってフランスの国境沿い町アンダイエまで行ってみることに。

余裕を持って列車の時間を予約したのに入国に2時間以上もかかり、雨のパリをダッシュして、ドアが閉まる20秒くらい前に列車に乗れたけど、予約した車両ではなく、2時間半くらい通路にいたのは今となっては良い思い出。

コミュニティのメンバーの子どもも一緒だったのだけど、子どもにとっては予約した席も通路の席もあまり関係なく楽しんだりゲームしたりするのを見てなんかいいなぁと思った。よく考えたら同じ車両だし、電車だし、大人の価値観が「良い席」を作っているのかなと思ったりで、子どもを見て考えされた場面だった。

スペインのイルンからサンセバスチャンへ

サンセバスチャン

フランスのアンダイエからスペインのイルンまでは陸続き。いつの間にか話す人の言葉が変わったなと思っていたらスペインに入っていた。

イルン

国境沿いでジャンプして入国するという夢を達成できなかった…笑

イルンからは電車で30分ほどでサンセバスチャンへ到着。

おいしいものに目がないぼくにとっては美食の町とうことで楽しみにしていた町だ。

ごはんはおいしいものもあればそうでないものもあったけど、それは日本と同じかなという感じ。

町並みがほんときれいだし、平和な空気も流れていてよかった。
サンセバスチャンの海も2つのビーチに行った。
同じエリアなのに異なる雰囲気のビーチ。

軽く潜ったけど、フリーダイバーとしては時間があればゆっくり潜りたかったな。

日本からだと非常に行きにくい立地にあるサンセバスチャンだけど、おすすめの町。

ポルトガルのポルトとリスボンへ

魔女の宅急便の世界のポルト

スペインまでは行ったことある人は多いと思うけど、ポルトガルだと少数派に…

ポルトガルで特に行きたったのは魔女の宅急便のような街ポルト。
魔女の宅急便だとクロアチアが有名だけどポルトも良い雰囲気だった。

ハリーポッターの世界観のレロ書店もある。

首都リスボンに入るとまた雰囲気も変わる。こっちの方が都会感がある。

リスボン


どちらも坂道がめっちゃあるので良い運動にも。

ポルトガルでは体調を崩して軽く外出しては1日半くらいは寝てた。

ヨーロッパで確かめたかったこと

リスボン

今回ヨーロッパで確かめたかったことがある。

それは「なつかしさの正体」。

これから話すことはちょっとあやしげに感じるかもしれない。
でも自分の身体と心で感じることなので記録に残しておこうと思う。

肌に合うという日本語とぼく

国内47都道府県に行った経験や引っ越しが多いので、自然と町に入ると「ここはなんかいい雰囲気だな」「景色はきれいだけどなんか肌に合わないかもな」と身体で感じるようになった。

最近は東京のyawaraでパーソナルトレーニングを受けたり、道具なしでひと息でもぐるフリーダイビングを始めたり、コーチング提供する中で、身体の感覚が以前より敏感になっている。

東京に出張に行った後に福岡に帰ってくると皮膚がゆるむし、糸島に入るとさらに体がほどけていく感覚がある。糸島に住んで10年。引っ越しが多かったぼくの人生では1番長く住んでいるが、この町は文字通り本当に肌に合っているなと感じる。

さて、この感覚が鋭くなる前から確信は持てないけどなんとなく感じていたことがある。それはヨーロッパに行った時に感じる「なつかしさ」だ。

今までは南イタリアに行った時が1番肌に合ってるような感覚だった。
ギリシャに行った時も肌にめっちゃ合う感じでもないけど、少しのなつかしさを感じる。

世界のどの国に行っても、それぞれの良さを感じる。例えば台湾は実際に住めるかも〜と思ったり、ニュージランドの一部の雰囲気もヨーロッパみたいな場所もある。ニュージランドも北から南まで3000キロをドライブして縦断して、すごく好きな国だけどなつかしさは感じない。

そんな感じで、なつかしさの正体は南ヨーロッパにあるんじゃないかな〜という仮説もあって、今回スペインとポルトガルに行くのは秘かに別の楽しみもあった。 

フランスでもない、ポルトガルでもない、スペインだった

マドリッド

さて、そんなぼくの肌感覚の答え合わせ。
フランスはパリの街と国境沿いのアンダイエ。
どちらも素敵だったけど肌にはそんななじまず。

行く前はポルトガルが1番可能性として予想していたけど違った。もちろん町並みはかわいくて素敵だし、南イタリアにも近い雰囲気だった。
ただ町が醸し出す空気感、言葉の語感、人の雰囲気が少し違った。

反対にスペインはサンセバスチャンに行きたいくらいでそんなに期待していなかったがめちゃめちゃ良かった。

町に入った瞬間になんかなつかしい感じがした。
肌にすっとなじむ感覚。

通り過ぎゆくスペイン人が話すスペイン語も心地よかった。
大学の時に第二言語がイタリア語だったのでイタリア語はなじむ感じがあるけど、意味がよくわからないスペイン語の方がスーッと身体に入ってくる感じがある。

でもサンセバスチャンだけかな〜という疑問もあった。

ポルトガルに行った後にスペインのマドリッドに戻ってきた。
なつかしさの感覚は同じだった。
やっぱりスペインいいな。肌に合うやん。

前世という世界があるとすると、ぼくの前世はスペインだったのかもしれない。そんな感覚になる初めて行ったのになつかしさを感じる国だった。

スペインはまた来てみて、いろんな地方をめぐった後に、いつかひとつの拠点として住むのもありかなと思った。

スペインはデジタルノマドビザができたので住むのは比較的容易っぽいし。デジタルノマドビザは収入がある一定以上あると1年間(最大5年)住めるビザ。

スペイン、ポルトガルのおまけ情報とこれからのこと

スペインとポルトガルで食べた料理で感動レベルでおいしかったのは、パンでもパスタでもお肉料理でもなくピザでもなく米料理。

味にはひじょ〜にうるさいぼくだけど、

  • サンサセバスチャンで食べたいかすみのリゾット

  • ポルトで食べたパエリア(スペインで食べるより旨かった)

  • リスボンで食べたたこのリゾット

が特に悶絶級の旨さだった。
どれも共通しているのは日本でイメージするような少し芯が残った米ではなく、素材の旨みや出汁をふんだんに引き出した水分多めだったこと。この出汁がめちゃめちゃ旨かった。

他にポルトガル鍋もすごくおいしかった。

さて、そんなこんなでスペインとポルトガルに行っている間に新しい会社「株式会社 抹茶ツーリズム」が京都の宇治茶の生産地である和束町で設立されぼくも取締役で入ることに。

お茶の魅力を広めたり、お茶の生産地に貢献したりと仲間と考えています。
そして、この会社では最初から世界を見ています。

ますます世界という言葉の臨場感が必要になってくる。
まだまだ知らない世界。
その扉を1つずつ開けて進んでいこう。

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