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思いついたときが,書き頃。

法務教官は,書く仕事だ。

当直のたびに生徒の日記にコメントを書き
担任の作文にもコメントを書く…

量も内容も人それぞれだが,法務教官として現場にいる以上,書かないことはない。少なからず言葉を書く…必ず。

そして僕は,書くのが得意だ。
たぶん,職場で一番コメントを書く量が多い。

それは

一回の分量という話ではなく
「書く回数」が圧倒的に多いからだ。

(一回の分量もかなり多いときがあるけれど…)

僕は,書くのが速い。

タイピングもそこそこ速いと思うけど,文を作るのが速いんだ。書き始めたらほとんど止まらず最後まで書く。作文や日記は,読み終えた直後に書きはじめて,最後まで一気にコメントを書くことが多い。

でもそれは,明確な読み手がわかっているからできること。

僕の文章能力は相手と状況を限定した能力で,文筆家やブロガー,作家のそれとは全然違う。読み手を自分で設定してゼロから文章を書くことはあまり得意ではない。

カウンターの得意なボクサーみたいな感じだ。

相手を研究してリングに上がり,
相手のパンチにカウンターを刺す。

読み手のことをよく知っていて
読み手が先に書いたものがあり
それを読んでコメントを書く…

そういう状況でなければ,僕の文章はなかなか出てこない。

だから正直,noteは難しい。

書きはじめてから手が止まることがあったり,読み返してしっくりこなかったりすることも多い。

僕がTwitterから着手したのは,そういう自分を最初からある程度わかっていたからだ。長文をそれなりの密度で書き出し続けることが,塀の外では難しいと,思っていた。

たぶん…

読み手を具体的に自分で設定することが難しいんだ,僕には。

ただ…

塀の中でも外でも,やっぱり同じだなと感じていることもある。

それは

「一気に書き上げた文章の方が読みやすい」ということ。

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人それぞれなんだろうけど…僕の場合,話すこともわりと得意で,時間が余れば誰かと話して,日常会話の中でアドバイスを放り込んだりもしている。

「メッセージを埋め込む」感じで言葉を紡ぐのに,僕にとっては「話す」と「書く」の差があんまりないんだと思う。むしろ,話す方が楽なのかもしれない。

だから

目の前の人に話すような感覚で,さらっと書いた文章の方が読みやすいし,分量・リズム・内容に一体感があったりする。

仕事柄,事務にまとまった時間を割けないことも多く,コメント書きかけで中断してしまうこともあるけれど,その”間”が長くなれば長くなるほど,鮮度が落ちて,質が下がる。

僕の場合は,想いと言葉を直結させて…下手に推敲するよりも,一筆書きのように一気に書き上げた方がいいらしい。

塀の外で長い文を書くのは難しいけれど,読んでくれる誰かのことをきちんと想像しながら,塀の中と同じような感覚で書けるように,のんびりと続けていきたいと思っています。

読んでくれて,どうもありがとう。

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。