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2月14日:専門知識を求めすぎる世界。その救いのない行く末。

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おはようございます。

中学・高校と教科書はすべて学校に置いていた不勉強男・へいなかです。勉強は基本的に好きじゃない。

今日はそんな不勉強な男が、昨今の世の中にぼんやり感じていることを。結論は「知識は”なくてもいい”が前提だよ」です。

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1)勉強熱心な先生たち

正しい知識を身につけなきゃ適切な支援・指導はできない。

教育・支援の現場でよく言われること。まちがってない。そしてこの国の「先生」はとかく学ぶのが大好きだ。

書店に行けば先生のための専門書・教育書のコーナーが、ビジネス本のコーナーと同等の面積を占めている。Twitterを介してつながった先生たちの中で、少なくない人が出版し、その何十倍もの友人たちがそれを買って読んでいる。

#けテぶれ
#全バカ  

みんな新しい手法を学ぶのに必死だ。

そして

そんな勉強熱心な先生の何倍も、不勉強で力不足な先生が現場にはたくさんいる。

正しい知識を持つこと、そのために学ぶことは大切だ。ただ…僕はその風潮が巻き起こしている弊害の方が気になっている。

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2)「学ばなきゃできない」の弊害

昨今…

生理のしくみも知らない男がいることをきっかけに「学校できちんと教えるべきだ」という意見をよく目にする。まぁ学校で教えるならそれはそれでいいけども…本当にその議論は正しいだろうか。

僕はちょっとズレてると思う。

そもそも…世の中には学校で教わらなくても生理のしくみをちゃんと理解してる男も多い。彼らは学校とは別のところできちんと情報を収集している。僕もそうだ。

また

学校で教えたところで結局、浸透するとは限らない。

学校で教えるべき論者に問いたい。

あなたは今、二次関数解けますか?
教わったはずですよ?

「教えれば身につく」という前提も疑わしいんだ。必要なのは知識を教えることではなく、「知らない事象に謙虚かつ能動的に向き合う姿勢」を養うことだろう。

それがないから「教わってません」なんて堂々と言ってしまう社会人も増えてるじゃないか。

「正しい知識を学ばなきゃ適切な指導はできない」という理屈の向こうに「今適切な関わりができてないのは知識がないからだ」という理屈が透けて見える。

そこに、僕は危機感と先行きの暗さを感じている。

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3)知識がなきゃ適切に関われないのだとしたら…

世の中の保護者は勉強しなきゃいけないのだろうか?

「専門的な知識がないと誤った関わりになってしまう」のだとしたら…庶民の保護者はどうすれば家庭で適切な子育てができるのだろうか?

「適切に関わるために知識が必要」という理屈は、専門家たりえない保護者とその子育てに「専門家じゃないからできなくて当然」という雰囲気を生み出しはしないだろうか…。

僕は子育てや教育に、専門的な知識や技術はいらないと思っている。

あって損はないが、適切な関わりは知識がないところからでもたどり着けるはずなんだ。車輪の再発明でまったく問題ない。

どっかの高名な学者が編み出した手法と同じものを、一般家庭の保護者が自分で生み出す…子育てや教育はそういうものだと思ってる。それが必要だし、それは可能だ。

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4)家庭教育に光あれ

そもそも学者が生み出す理論や手法は、すぐれた実践あってこそのものだ。実践という大地に、科学という種を蒔き、専門家が丁寧に育んで、ようやく理論や手法という花が咲く。

そうして生まれた理論や手法を学ぶことは大切だ。得られるものは大きい。僕は不勉強な人間だけれど…それでもどうやら、入門編を解説できるくらいには心理や教育のいろんな知識を修めているようだ。

実践しながら、その答え合わせとして学んできた積み重ねのおかげだ。でも…1つとして理論から入ったものはない。

目の前の子どもたちを見て、よく考え、試行錯誤したあとで、自分の思考を言語化しながら答え合わせのつもりで理論に触れた。

専門知識はあった方がいい。
でも、「ないからできない」ではない。

「知識がなければできない」だとしたら、庶民の父母には適切な関わりができないことになってしまう。

知識なんてなくていい。
大丈夫。あなたでもできる。

よく見てよく考える…その積み重ねだけで、知識を超えることはできる。

僕はそう思っている。そうあって欲しいし、そうじゃなきゃいけない。すべての父母が、学者ではなく実践家として一流の教育者・指導者・伴走者になりうる…僕はそう思っている。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます。感想ツイートとても励みになっています。いつも本当に本当にありがとうございます!

#エゴサしてRTしに行きます

へいなかより

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。